ルートインフォメーションを掲載しました。

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■ETAP-1 11 AUG. 2019 ULAANBAATAR⇒BAYANGOBI
L:109.51km S:251.53km L:49.13km TOTAL:410.17km

「ゴビの北縁に陽炎を追って」

ラリーの初日は、ゴビの北縁を西に進む。そこはゴビ砂漠と草原地帯のちょうど混ざり合うところだ。ウランバートルのグランドスタートのあとはリエゾンで南へ。新しい空港に繋がる高速道路の脇を進む。100km程の先のGSで給油すれば、いよいよ最初のSSが始まる。ここは、心を静めてじっくり走ることだ。というのもダートはハイスピードだからだ。モンゴルらしい草原の中に解き放たれたあなたは、感激にアクセルを開けすぎるかもしれない。後半は慎重なナビゲーションが勝敗を左右する。ピストクロスでのカップチェンジを繰り返せば1日目のSSを無事にフィニッシュ。陽はまだそれほど傾いていない時間に、リエゾンを済ませビバークに向かう。

 

■ETAP-2 12 AUG. 2019  BAYANGOBI⇒KHAR NUUR
SS-1:19.00km L:655.90km SS-2:96.84km TOTAL:771.74km

「地上に見る夢、美しきハルヌールに」

ビバークから短いSS-1、わずか19km。そこからは長大なリエゾンだが、退屈はしない。
美しい渓谷、モンゴリアンブルーの空の色を溶かしたような湖、北のエリアはシベリアのタイガの森だ。針葉樹帯が美しい。小さな町で燃料を満たせば、陽も傾いたSS-2へ。
クラックや枯れ川など、十分に警戒して進むとやがて美しい湖ハルヌールが飛び込んでくる。最高の一瞬が味わえる。

 

■ETAP-3 13 AUG. 2019 KHAR NUUR⇒KHAR NUUR
SS-1:113.91km L:1.26km SS-2:87.20km TOTAL:202.37km

「デューンからはじまる川」

ハルヌールをスタートゴールにするループのルート。ハルヌールを左手に見ながら砂を走ればデューンクロッシングがはじまる。ピークを避け、慎重にルートを選ぶ。
無鉄砲に進めば手痛いしっぺ返しにあう。CPのあとはブッシュの中を進み、砂の中の泉の脇からまたブッシュへ。山を越え、小さな町でSS FINISH。給油の後、SS-2へ。
SS-2はハイスピードで進んだ後、山岳エリアに入る。ここはスピードが上がらない道の悪いエリア。このエリアをゆっくりと越えれば、再び美しいハルヌールが見えてくる。
ゴールはすぐだ。今日のディナーは、湖畔でパーティーだ。

 

■ETAP-4 14 AUG. 2019 KHAR NUUR⇒ALTAY
SS-1:96.36km L:60.50km SS-2:216.38km L:7.60km TOTAL:380.84km

「ゴビとアルタイの夢」

アルタイという地名はこのエリアには少なくはないのだが、今回のアルタイの町はまだプリミティブな時代のアジアを思わせるような佇まいだ。
短いSS-1を終え清朝の総督府のあったオリアスタイの町をリエゾンで抜ける。
灌木地帯でSS-2スタート、オリアスタイに向かう対向車に注意して進む。
いくつもの山を越えて町をかすめてゴビを進む。人工湖の横を通り、オアシスのような緑が見えて来たらカップチェンジ。町の手前で橋を渡り、高速ピストを進めばSSゴール。
今日は、ホテルがビバークだ。

 

■ETAP-5 15 AUG. 2019 ALTAY⇒ALTAY
L:2.97km SS-1:278.68km L:8.02km SS-2:293.45km L:22.21km TOTAL:605.33km

「アルタイ、リングワンデリング」

前半はペースが上がらない山岳コースをフラストレーションと闘いながらCPへ。
そのあとは高速ピストで一気に西へ向かう。はるか西の彼方までルートは伸びている。
SS-2の前半は高速ダート。山と山の広い谷を進むと、やがて湖が見え湖畔の町が見えてくる。走りにくい堅い路面で町の端をぬけ、さらに高速ダートを進む。山裾の町に辿り着くと、迷路のような道を進み、スタジアムの脇から枯れ川の多いピストへ。石ころも多く、ペースも上がらない。小さな町に出て、カップチェンジで進むと高速ダート。長いSSが終わる。リエゾンで山を下り、橋を渡れば舗装路でビバーク。

 

■ETAP-6 16 AUG. 2019 ALTAY⇒SAYHAN OVOO
L:7.31km SS-1:265.00km L:155.42km SS-2:277.88km L:18.88km TOTAL:724.49km

「ラマたちの夢の跡へ」

ビバークを出て舗装路で少し進む。燃料に不安があれば、満タンに。SS-1はハイスピードで気分がいい。CPでカップチェンジして進む。後半はアップダウンが多くなる。最後に太いメインピストに出ればSS FINISH。橋を渡り給油。
その後、少し長い舗装をリエゾンで進み給油を済ませてSS-2へ。最初にメインピストをクロスする。そして巨大な炭鉱を越える。その後は走りやすいピストを進む。町をかわして、また走りやすいピストを進む。次の町は隅をゆっくりと、低木のエリアを進めば、川の手前でゴール。

 

■ETAP-7 17 AUG. 2019  SAYHAN OVOO⇒SAYHAN OVOO
L:18.23km SS-1:271.35km L:25.47km SS-2:253.60km L:18.73km TOTAL:587.38km

「ラリーは、最終盤に」

ラリーもあと2日。厳しい日々ももう残すところもわずかとなれば寂寥感にさえ纏われる。
殊にこのサイハンオボーのビバーク、不思議な空間のようにも感じる。かつて共産主義者らの宗教弾圧は少なくない悲劇を生んだろう。100年にも満たないそこは古代の遺跡のようにも見えるから不思議だ。残すところわずかとなった闘いも丁寧に噛みしめるように走れば、ことさら意味深い。
SS-1は、最初に巨大なドライレイクを越え緩やかな丘を越え、ナビゲーションに少しばかり呻吟するかもしれない。それでも町を越えればハイウェイのようなピスト。緑の濃いエリアにゴール。舗装路で移動した後、給油してSS-2へ。草原をスタートし、砂が多いピストを進む。小川を渡り、いくつもの山を越え、南下。後半は高速ピスト。最後のビバークの夜に。

 

■ETAP-8 18 AUG. 2019  SAYHAN OVOO⇒ULAANBAATAR
L:24.34km S:221.70km L:311.85km P:16.49km TOTAL:574.38km

「凱旋は日曜日」

ビバークを出て、一斉スタートのポイントへ向かう。一列に並び、ヘリの到着を待つ。
ヘリが頭上を廻ればフラッグが振り下ろされ、一斉スタート!
全長約4300㎞、SS2800km,25年目のラリーモンゴリアのフィナーレだ。
発展を続けるウランバートルに帰りついた時、なぜか不思議な時間旅行から現代に戻ってきたように感じるだろう。