ROUTE INFORMATION

■ETAP-1 11 AUG. 2024 Ulaanbaatar ⇒ Saikhan-Ovoo

L:51.95km SS-1:255.63km L:4.73km SS-2:242.00km L:18.94km TOTAL:573.25km


「CAP180、古寺巡礼」
ラリーはいきなり本気モードでスタートする。空港の近くからSS-1がはじまる。初日にナビゲーションの不安があるのなら、スタート前にフルタンクにしておくことをすすめる。
果てしない緑の織りなす美しい草原地帯を行く。地元の対向車両に特に注意が必要。80%に抑えて走ることだ。SS-1は、古いラマ寺院の町にゴールする。旧ソ連時代の宗教弾圧のラマたちの闘いの悲しさを感じる。給油し、ふたたび南へ向かう。大地は緑から茶褐色に変わっていく。給水、給塩。ハードな初日を乗り越える。そしてこの日のゴールは、かつて共産主義者のひどい弾圧にあったラマ教寺院の廃墟がある。古代遺跡のように感じるが、わずか100年もたたない20世紀の負の歴史である。

■ETAP-2 12 AUG. 2024  Saikhan-Ovoo ⇒ Saikhan-Ovoo

L:6.23km SS-1:203.53km L:11.12km SS-2:272.43km L:20.11km TOTAL:513.42km


「南ゴビ、陽炎の彼方へ」
前半の山場がすでに 2 日目にやってくる。南ゴビを駆け抜ける、これぞゴビ!というハイライトなステージ。ビバークから移動しSS-1、われわれがゴビ-ハイウェイと呼ぶハイスピードピストをひたすら南ゴビを目指す。ピスト脇にはラクダをよく見かける。
鉱山跡を抜け、南ゴビの中心的な大きな町にゴールする。給油をすませ空港の脇からSS-2。
暑い南ゴビから涼を求めるように北上。サンディな路面も現れる。ゴビから生還し町にゴール。給油し、ビバークへ戻る。

■ETAP-3 13 AUG. 2024  Saikhan-Ovoo ⇒ Bayankhongor

L:0.40km SS-1:250.68km L:14.46km SS-2:161.93km L:61.51km TOTAL:488.98km


「スガワラ峠を超えろ」
ゴビから離れ、北に向かい、そして峠を越え、西へ向かう。昨日までの暑さから一転、天候でも崩れると防寒さえ意識しなくてはならない。というのもSS-2は3000mの尾根を超える。ガレているし峠の下りはスリリングだ。スガワラ峠と名付けられたのは2000年。あれから四半世紀。何度か峠を超えた。そして温泉の町にゴールする。
この日は総じて遊牧民や一般の車両が多い。SSであっても特に交通の注意してほしい。
この日のビバークは町のホテルだ。

■ETAP-4 14 AUG. 2024  Bayankhongor ⇒ Bayankhongor

L:8.57m SS-1:259.10km L:54.77km SS-2:137.60km L:6.07km TOTAL:466.11km


「ゴビに消えた湖を探す」
少しゴビに戻る。ループの1日だがSS-2は短めの設定。町の外れから、舗装路で少し
進んだあたりから、SS-1をスタート。草原というより、湿地帯が乾燥したようなエリアを走る。草の背丈が高い。湖に辿り着き湖沿いを走る。湖は、少し小さくなっていて、湖は遠くなってしまった。湖岸にCP-1。向かいは、もうひとつの湖だったが消えてしまっている。湖から離れ大平原をひた走り、SS-1 をゴール。舗装路で移動し、町からSS-2 がスタートする。次は北に向かう。ここからは素晴らしい山並み、美しい花が咲き誇る谷間を抜ける。小さい美しい湖が見える。さらに、もう少し大きな湖。
絵にかいたような美しいエタップではないか。最後は少し難しいナビゲーションを慎重にこなし、ビバークの町に戻る。町に着くと、夢から現実に引き戻されたような感覚になる。

■ETAP-5 15 AUG. 2024 Bayankhongor ⇒ Rashaant

L:18.11km SS-1:259.17km L:4.47km SS-2:246.05km L:25.86km TOTAL:553.66km


「絶景に息をのむ。陽は東から昇る」
モンゴルにはこの数年で舗装路が増えた。その舗装路で隣の村まで移動し、SS-1スタート。川を渡り鉱山を迂回して進む。ナビゲーションは少し難しい。町を避け、電線沿いに進めば、小さな町に。ここで、SS-1をゴール。リエゾンで橋を渡り、SS-2 に向かう。鉱山跡の集落を越え、進めば巨石群の山。絶景に息をのむ。この山を抜ければ、快適な草原路だ。いくつかの山を越えて、北上すれば、SS-2 を終える。舗装路で移動し、岩山のビバークへ。

■ETAP-6 16 AUG. 2024 Rashaant ⇒ Rashaant

L:18.97km SS-1:248.83km L:2.59km SS-2:271.15km L:47.10km TOTAL:588.64km


「後半の山場、フルサイズのループを攻略すべし」
大会中 最長距離フルサイズの1日。
ビバークを出て岩山に登ると絶景を目の当たりにする。いつのまにか観光地になったMini GOBIを抜け、デューンの手前から、SS-1 がはじまる。いきなり、デューンへ直登する。デューンの中でルートを見失うな。砂を抜ければ川を渡る。向こう岸にもデューンが続く。砂と緑の不思議な風景。低山を抜け、南へ進めば、SS-1 をゴールし給油の後、湿地を避け北上。寺院脇を抜け北上する。緑が濃くなってきた頃、SS-2 をゴールする。長い1日だが、明日は最終日だ。

■ETAP-7 17 AUG. 2024  Rashaant ⇒ Ulaanbaatar

L:46.24km S:248.19km TOTAL:294.43km


「凱旋を祝福する大地」
ウランバートルへと向かう。古い街道をトレースしたあと、緑豊かな山間を抜ける。まるで祝福の大地だ。 ビバークを出て、舗装路へ。舗装路の脇は、巨大な麦畑。給油しスタートへ向かう。古道を辿りながら走れば道が消え、ところどころはCAPで進む。岩山を越え、巨石群を抜け、メインルートを外れていく。そこは、息を呑むような緑の山々。なだらかで豊かな大地は、ナーダムの競馬の練習地だ。緑の大地に祝福され、ゴール。SS-FINISHで、仮表彰式だ。
変化の多いルート、試されるのは人間力である。