TBI2016 総評

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主催する我々も、参加したみなさまも実に膨大な時間を共に過ごす中で、さまざまに巡らす思いの強かった2016TBIといえます。ダート1000キロという国内では未曾有のスケールを果たして我々は体現できるのか。回峰行にも似た修験と鍛錬の場のような気分さえ起ったではないでしょうか。なぜ、あのように厳しい修験の場が存在してるのかを考える機会になったとも言えます。日に日に疲弊していく中で、どこか醒めて行く感覚に支配されながら己を見つめなおす。そうして完遂した暁には、ほんの少し誇らしく、ほんの少し新しい自分がそこにあったかもしれません。まさにそうした1000キロだったと言えます。

参加された皆様お一人おひとりには、その方だけの特別な1週間であったろうと思います。
どうか、こうした日々の思いを再びお目にかかる日には大いに語り合おうではありませんか。

総評というには言葉が足りませんが、大きな感動を共にできた喜びに深く御礼を申し上げます。

2016/05/06
山田 徹
YAMADA Tetsu

コラム「原点回帰と言ってしまえば簡単だが」- TBI2016

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title-column

 

もう30年近くも前になったが、TBIのはじまりの頃は、ひたすらに苛酷だったように思う。それはマシンも未成熟ならば、装備も情報も皆無に等しい。
さらに言えば通信も簡単に遮断され、つまり携帯電話もない時代だったし、コンビニも無かった。参加者同士のコミュニケーションはSSの開設を待つ時間が主だった。そこで1年ぶりに言葉を交わすのが精いっぱい、そんな時代だった。
ガソリンスタンドは決まって日曜日は休業で、これらを乗り越えるためには石油の元売りと交渉をしなければならなかった。
TBIは第一回大会から13年間は日本石油が冠スポンサーだったのだ。

そんな時代のラリーは、当たり前のように毎日、朝まで走った。
それがTBIの原風景だった。厳しかったが、それが堪えられなかった。なにか自分を成長させているのを感じ取れたからだ。
人生のように、いつも原点を思う。遠くになった時ほど思う。成長した時ほど、その原点を愛おしく思う。
原点回帰と言ってしまえば簡単だが、TBIの風景はあの時代に、まだ見えなかった風景を見に行く旅になった。

YAMADA Tetsu

期間中は以下のURLにて速報をご覧いただけます。

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ルートインフォメーション – TBI2016

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■4/29 (金・祝) DAY-1
TOTAL 362.80km  DIRT 116.83km

「千里の道も一歩から」

ダート1000を掲げた2016年のTBI、そのスタートは山深い。新緑の美しい輝きの中に身を置いて、ひたすら集中を高めていく。道は険しいし、その道のりも長い。まるで四国遍路のように、心を研ぎ澄ませていくのみだ。距離と共に心は解放されていく。

■4/30(土) DAY-2
TOTAL 531.86km  DIRT 150.02km 

「空海の開眼した太平洋の明星を望む」

この日なんと530km超えで、しかも150kmのダート。あのTBIがまさに始まる。いくつもの峰を越え、峠を越える。太平洋を望むと、あの空海の時代の修行僧の思いに心が重なる。困難を道連れとして、自身と対峙する旅はここから始まるのである。黒々とした太平洋に、おそらく明星が浮かんでいるだろう。

■5/1(日) DAY-3
TOTAL 547.43km  DIRT 185.85km

「この日、あなたはおそらく呻吟する。」

ラリーは実は3日目がきつい。しかしそのきつい1日は、距離ダート共に過去にないボリウムだ。ひょっとしたら体もマシンも、音を上げるかもしれない。
そして、まだ知らなかった四国の深遠さを知ることになる。
ビバークは標高も高く、この日のライディングには防寒対策も必要かもしれない。

■5/2(月) DAY-4
TOTAL 478.26km  DIRT 183.43km

「まさにDirt Complexな1日」

高地のビバーク地をスタートし付近のダートを走り尽くす。そして大きく西に向かうことになる。4日目は身体がなんとなくなじんでくる。そしてライディングが身体を支配していく。人はどこまでもタフになり、五感が研ぎ澄まされていく感じがする。そんなダートコンプレックス、心と身体のウエルバランスが訪れる。

■5/3(火) DAY-5
TOTAL 506.80km  DIRT 176.44km

「やはり四国は、海だ。」

ついに海に向かう。身体はOKだろう、マシンはどうだ。高原をスタートしこのエリアのダートを、走り尽くす。ダートを抜けたら、また次のダート。本当にダートに次ぐダートだ。不意に海の匂いがする。心がざわつく。ゴールは、素敵な入り江のキャンプ場だ。

■5/4(水) DAY-6
TOTAL 364.83km  DIRT 109.73km

「終わりは、あなたにとって新しいなにかのはじまり」

四万十に行く。美しいキャンプをあとに最終日を堪能する。わずか6日ばかりの旅だが、あなたのライディングの大きなマイルストーンになったのではあるまいか。
TBI2016、残るわずかを惜しむように走る。ここまでの日々は、日本での出来事を超えている。

タイミングチャート – TBI2016

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ルートインフォメーション
Days Date Distance&
Net Dirt
Start time CP
1 4/29 362.80 116.83 13:00 1
2 4/30 531.86 150.02 7:00 2
3 5/1 547.43 185.85 7:00 2
4 5/2 478.26 183.43 7:00 2
5 5/3 506.80 176.44 7:00 2
6 5/4 364.83 109.73 7:00 2
Total 2791.98 922.30   11

エントリーリスト – TBI2016

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TBI2016 エントリーリストを発表!!

このたびの九州大震災には、まことに心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早く安定した生活が戻って参りますようお祈り申し上げるばかりです。

また今回のエントリーリストには、九州からのエントリーももちろんあります。
どうか、困難を乗り越えて参加が実現しますように併せてお祈りを申し上げます。
一方で今大会は、原点回帰なのですが、回帰しすぎて、原点よりもさらに深くなりそうな、ディープすぎる?大会になることが予想されています。
どうか参加される皆様も、見送られる方々にも元気と勇気が与えられることをひたすら願っております。

別ウインドウで開きます

tbi2016_entrylist

 

sserpress2016-04-26
顔写真付きでご覧頂けます。

熊本地震に際してSSERからのリリース

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このたびの九州地方における地震災害に関しまして被災された皆様方に心よりお見舞い申し上げます。

わたしどもSSERは、東日本大震災のさいに得たわずかばかりの緊急支援の知見を頼りに、今回も出動するのはどうか、という考えもなくはありませんでした。しかしながら、現在のSSERの装備と実力で現地入りすれば、却って行政・自衛隊ほか公的支援組織の行き届かない部分を埋めるということにはならないであろうと判断いたしました。今後の推移をつぶさにワッチしながら、必要に応じた実力にあった支援の形を考えて行こうという意思である、ということを表明いたします。

つきましてはGWに開催予定のTBI2016に関しましては、こういう時だからこそ元気良く開催したいと考えております。全ては当初予定の通りといたします。

ご理解とご協力を伏してお願い申し上げます。

2016/04/19
SSER ORGANISATION
山田 徹

[NEWS] TBI2016コース制作は続くのであります!

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◆◇TBIの魅力◇◆ それは、日本という限られ整備された国土の中で、まるで海外のラリーを味わうように日常から身を切り離すことにあります。そしてコマ地図に描かれた無機的なマークを追って走れば、誰もが1本の道に結ばれていることを感じ取ることが出来ます。高速道路や国道を離れて地方道や林道を行けばGWの喧騒から解き放たれて、おそらく思いがけなかったような経験を得ることにあります。
http://www.sser.org/tbi/

20160219_02 20160219_01

[NEWS] TBI2016のコース制作!再開!

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◆◇四国の林道を走ろう!◇◆ 四国は山深く、西日本の最高峰である石鎚山、それに続く剣山という二つの大きな山系で脊梁山脈を構成しています。それにこの山脈にはフォッサマグナが通り、北面は険しい断崖絶壁になっています。そうした険しい山々は古くから山岳信仰の舞台として、また弘法大師空海が拓いた八十八ケ所などあいまって世界でもまれな巡礼の地として近年特に注目を集めています。そしてその山々に暮らす人々の生活も、見どころ満点です。特に平家落人が暮らした祖谷山山系は見上げる峰の高みにまで家々が見えます。そしてそれらを繋いで無数の林道が伸びています。 http://www.sser.org/tbi/ tbi-news-20160218-01 tbi-news-20160218-02  

[NEWS] The 28th TOUR DE BLUEISLAND 2016のご案内

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■2月20日(土曜日)は第2次プレエントリーの締切日です。プレエントリー枠は、キャンセルが発生しましたので2名分あります。また、2月20日(土曜日)はサポートカー登録の締切日でもあります。 四国という限られた、けれども魅力の凝縮した、この島で、広大な無限の原野行を見せたい。 かつて修業素の如しと言われたTBIの旅人の行のごとき日々は、またSSERも自身への挑戦であり続けたいと考えています。 1000Kmのダート行。かつての2倍のボリウムは近代化をしたマシンをもってして30年も昔の苦行に戻ること意味します。

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