お知らせ(08/08/06) : 8月6日(ETAP3 日程3日目)は天候悪化のためレストデイとなり、 予定されていましたETAP3は翌日に繰り延べとなりました。
以降の日程
8月6日 レストデイ 8月7日 ETAP-3を走行 8月8日 ETAP-4を走行 8月9日 ETAP-6を走行 8月10日 ETAP-7 8月11日 ETAP-8
※ ETAP5は走行しません
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発展著しいウランバートルは、二桁の経済成長を続けている。そんな近代化の進むウランバートルの西を掠めて、さらに西へ向かう。西とはつまり、ユーラシア大陸のど真ん中へのタイムスリップの道のりだ。いくらかのターマックを走り、SS のスタートの村に着く。そしてルートは北へとシベリアの森を掠めていく。チンギスハーンがしばしば森の中に隠れたようにだ。不思議な世界が広がる、その草原とタイガの縁で、1 日目のヘゲモニーを競う。ナビゲーションも少しだけ難しいだろう。1日目のビバークは、夕日に映える川のほとりに美しい。
(ウランバートル−ツェツェルレグ)
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ツェツェルレグからオリアスタイまで、今大会の中で最も変化にとんだ風景が連続する。今ではこのルートはヨーロッパからやってくるアドベンチャーライダーも通る道だ。そしてこのエタップは、競技システムも特殊である。ビバークからビバークまでひとくくりにして時間設定を儲た。11 時間で走らなければならない。ほんの一部だが、舗装路もある。給油もしなければならない。とくにオリアスタイの街の給油は翌日のエタップのためにも絶対に必要だ。ルートには美しい川と渓谷、どうやって出来たのでしょうか不思議な湖。そして延々と続く超ハイスピードのピストと山岳ワインディング。モンゴルの風景を堪能してオリアスタイのビバークへ。
(ツェツェルレグ−オリアスタイ)
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オリアスタイのループコースは、この世のものとは思えないほど美しいハルヌールに出会うところから始まる。その湖の周辺でデューンのなかで時に見失いそうなピストを求め、不安なナビゲーションをしなければならないだろう。そして砂丘地帯へ入ります。この砂丘を越えなければ、ゴビの大平原に抜けることは出来ない。つまりビバークへたどり着くことができないのだ。かつてらくだたちの足跡を追って越えることのできたこのルートも、今では巨大な砂丘に覆われてとても危険だ。慎重に進みましょう。デューンを越えると1 軒のゲルと小川。その川は、その目の前で砂の中からこんこんと湧き出しているのだ。つまり生まれたばかりの川を渡る。大胆でもっとも魅力的なこの1 日は、今大会屈指のルート、つまりマスターオブゴビの日だ。
(オリアスタイ−オリアスタイ)
※ ETAP3は8月7日に走行します。
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オリアスタイをあとにバヤンホンゴルへ向かう。左手にオトゴンテンゲルという雪を戴いた峰を見る頃には、いつのまにか3000mの標高にいる。ピスト脇には発掘されていない古墳が続くのだ。それはチンギスハーンの時代よりもはるかに古いものだという。やがてゴビの平原に降りると、ハイスイードのピストが現れる。これからの数日間を暗示するゴビハイウエイの片鱗である。CP-2は丁寧に探さなければならない。今大会中では長くタフな一日になる。ルートの変化も勝負の行方も、このラリーのひとつの山場だろう。
(オリアスタイ−バヤンホンゴル)
※ ETAP4は8月8日に走行します。
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バヤンホンゴルのビバークの前から一気に川沿いに南下する。途中トライアルのようなロックセクションでは、かつてのパリダカールを思い起こさせる。川沿いから外れると大平原だ。CP-1をカップナビゲーションで見つけなければならない。大海原でひとつのブイを見つけるような、ナビゲーションの腕の見せ所だ。周囲360 度の大平原の中では、勘と精密なドライビングのウェルバランスを。CP-1発見に胸をなでおろす暇もなく、CP-2も同様にトリッキーだ。過去の社会主義時代の収容所でもあったのでしょうか、ゴビ砂漠の真ん中の人知れず砂に埋もれつつある巨大な廃墟。そのモンゴル人たちも知らないその場所がCP にたどり着くための大きな鍵だ。もう一度いってもあの巨大な廃墟は存在するのだろうか。ゴビの大平原でまるでミステリアスツアーを。
(バヤンホンゴル−バヤンホンゴル)
※ ETAP5は キャンセルとなりました。
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この日ハラホリンヘ向かう。いわずと知れたオゴティ・ハーンの築いた大モンゴル帝国の主都だ。つまり世界中から人と物が列を成して届いたところだ。その道のりがいかに厳しかったろうかは、このSS で明かされる。しかし現代のマシンにとっては、快適なゴビハイウエイをぶっちぎるピストで、アルベイヘールへ着く。アルベイヘールでは街を抜けて、ハラホリンに向かうSS。ドラスティックに変化する景観。奇妙な岩が連続する丘陵地帯を抜け、しばしため息の連続だ。かつて世界帝国のコスモポリタン、ハラホリンの町は今、世界遺産が、いつまでも草の海の中で静かに時を過ごすのがよいだろう。
(バヤンホンゴル−ハラホリン)
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ハラホリンを象徴するエルデニズー寺院は、かつての宮殿跡に、その取り壊された資材で建造されたチベット仏教寺院だ。その寺院前からラリーは始まる。トルコ支配時代の博物館まで舗装道路が出来たので、早速快適なリエゾンで走ってみることにした。早く行って見学をしよう。唐の時代まで時間が遡る。そしてそこから1 本目のSS、途中で驚きの世界を目にする。まるで南の島か、7000万年前に恐竜たちが跋扈していたゴビかと見まごう。そんな森が現れる。遠くには砂の山が見える。続くSS-2 も景観としては実に興味深い。やがてトーラ川に抱かれた肥沃な草原に最後のビバークを結ぶ。
(ハラホリン−ホスタイ)
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発展続けるモンゴルの首都ウランバートルへゴールする。わずか15年ほど前、このラリーが始まったときには、走る車もまばらだったエンフタイワン大通りは大渋滞だ。広大な台地から採掘される、金、レアメタル。そうした地下資源は、一握りの者たちに莫大な富をもたらした。しかしそんなものはゴビの陽炎よりもはかない。われわれは21世紀の真の豊かさを知っている。美しい砂丘の中に見え隠れするハルヌールのように、オリアスタイの山で見た、1000年もの古墳群に、はるか地球の歴史まで旅をしてきた。わずかばかりの富をむさぼりあうよりも、知恵や歴史を分かち合ってきた大モンゴルのハーンたちのさんざめきに耳を傾けながら、最後のSSをトーラ川に沿ってウランバートルまで一気に向かう。ゴール。人生の大きな一区切りのようにも、はるかに続くコマ地図のただ1枚のようにも思う。
(ホスタイ−ウランバートル)
期間中随時このHPでRally Mongolia2008の情報をお伝えしていきますが、衛星回線の状況により更新頻度が左右される事が予想されます。あらかじめご了承下さい。