RALLYE-RENAISSANCE

ラリーとモーターサイクル・ライディングの原風景を求めて

わたしたちはラリー・ルネサンスというテーマを掲げた。
こうした年間のスローガンなど、じつはきわめて広告的で、いいかえれば「いいかげんなもの」だ。
「貴社の発展をお祈り申し上げます」みたいなもので、だれもほんとうに祈ってはいない。
とまあ自虐するのも、あれなので少しほんとうの思いを書く。
1985年にスタートしたSSERという団体は、1955年生れのわたしには計算がしやすく、つまり30歳からスタートした、ということになる。いま68歳だから、38年目だ。
いつも思う。
あの時の思いとか、エネルギーはなにごとだったろうかと。宇宙でいえば、なにもないところから、とつぜんビッグバンが起き、そのまま膨張をつづけている、みたいだといえばかなり大げさかもしれない。
それでもこのSSERはわたしの、そしてわたしたちの人生を大きく決定づけた。これが人生だったともいえる。
ラリーを作る。
それは集う時空をつくることだ。場所ではなく、空間だけではなく、そこに時間という概念がみっしりとある、そう時空だ。
しかし、まぁ時空も変わるのだろうと思う。なにごとにもはじまりがあれば終わるように。ならばもういちど、その原点になにがあったかを、ふり返ってみたい。

最初に、なにがあったか。
最初は、どう考えていたか。
最初は、モーターサイクルで、なにをしようと思ったか。

それがわたしたちのラリー・ルネサンス。
試走しながら、遊んでいたし、SSでは(内緒だけど)前年の優勝者のタイムと較べたりなんかしてた。ラリー・ルネサンス。最初に、なにがあったかを問うのだ。