ETAP-1 BAYANGOBI-BAYANGOBI 36,375m 「美しき草原の丘陵で、感触を確かめる。」 この日、ステージレースの1日目(ETAP1)は、ラリーパークと呼ぶゲルの立ち並ぶツーリストキャンプをスタートゴールとするループコース。つまりスタート地点とゴール地点が同じなのだ。スタート直後に草原の中にある小川を渡る。渡河地点を慎重に探す。そのあと小川を右手に眺めながら左手の山すそを巻いて行く。 ETAP-2 BAYANGOBI-SANSAR DUNE 23,197m 「デューンでの出来事」 この日は、素晴らしい経験をする。スタート後CAP180で南に向かい、そこに横たわる砂丘を超える。草原と美しい小川と砂丘に加え、このエリアには珍しく林の中を抜ける。まるで絵にかいたような美しいモンゴルの景観だ。その砂丘はまっすぐ越えず、左方向に降りながら走ると2,250mでわずかなクルマのトレースを見つけ、しばらくはそれを走る。B-13(7,000m)で大きくCAPチェンジ。鋭角で進路を北西にCAP305から315だ。B-41の手前22,360mで舗装路を超えるのは要注意、舗装路を渡れば約800mで砂丘の谷間のキャンプ。ここでは各自がテント・シュラフを用意して主催者の用意する星空レストランで食事をとる。夜間の防寒対策が必要。 ETAP-3 SANSAR DUNE-狼の草原 48,515m 「蒼き狼の伝説、草原と蒼天の夢」 3日目は濃厚なモンゴルの草原を駆け抜ける。おそらくだが、疲労の蓄積した身体を起こすのにはひとしごとだろう。しかしテントから外を覘くと、蒼天と砂丘。 ETAP-4 狼の草原-GURVANBULAG 42,508m 「モンゴルのふところ深く」 大モンゴルのアドベンチャーマラソンは、中盤の厳しい展開となる。あらゆる要素が盛り込まれたこの日はうねる草原を超えながら7,000m付近で林の中を抜ける。12,000m AID2で川を渡る正面の山を左から巻くため渡河後CAP190に向かう。 ETAP-5 GURVANBULAG-OGIY NUUR 56,910m 「ついに、オギーヌール」 いくつもの物語のある湖に向かう。平均して1,100m程度の標高だった昨日と変わってこの日はのぼりが多くなる。そしてその湖を眼下に臨んだ時に、大きな達成感を感じるだろう。ここはかつてこの250Kmほど北にあるジャルガラント収容所(いわゆるシベリア抑留)にいた日本兵が1週間をかけて歩いてきて魚を獲って食べたが食あたりをして苦しんでいたのを遊牧民に助けられたとか。近年は秋篠宮さまが泊られたゲルもある。 ETAP-6 OGIY NUUR -HARHORIN 42,495m 「世界遺産オルホン川を行く」 オギーヌールをあとに湖の南岸を走る。ほどなく古いオルホン川に出会う。この川とその周辺は文化的景観として世界遺産に登録されている。新しいオルホン川もすぐ西を流れその二つに挟まれた土地は豊かだ。遊牧の民が、この地で世界史を築いて行った。かつてはオスマントルコが支配し、やがてチンギス・ハーンが興り、その末裔たちが世界帝国を築いた。それもこの川の畔だ。エーデルワイスの群生も見られる。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|