「良友」

シャルルドゴール空港の近くに住む、良友のスミルビッチさんに会ってきました。彼の家を訪ねるのは20数年ぶりです。

彼とは古く、1985年に私が初めて4輪に転向し、夏木 陽介さんのナビで乗っており、車両は三菱パジェロで、スミルビッチさんもパジェロでフランスで有名なレイモンド・コパ(サッカーの選手)をナビにして出場しておりました。

ある夜、彼が砂漠のど真ん中で止まっておりました。彼の顔はヂーゼルオイルで真っ黒でした。訳を聞くとエンジンオイルが出てしまい、これ以上走れないと言うのです。「入れるオイルはあるのか?」と聞くと友達がジェリー缶(20L)で置いていってくれたとのこと。

原因を探るべく私はエンジンの下にもぐってみると、オイルプレッシャーを取る所に市販で売っているオイル温度を測るのやら、何やらで3段も重ねて使っており、振動でブロックに入っているネジが折れており、そこからオイルが流失してました。

時間がないので、彼にハンマーを出してもらい、木の柄を丸く切って、その木をその穴にハンマーでたたき込み、栓をして「あとは大丈夫だからオイルを入れて走って良いよ」と告げて別れました。栓をした木が熱で緩んで、またオイルが流失しないか心配でしたが、翌朝キャンプ地に居たのでホッとしました。

それから何日かして、慌てて「エンジンがかからない」と私の所に来たので、彼のハンマーでスターターを叩いたら、エンジンがかかり、彼はこのハンマーはマジックハンマーなので、次回から首に下げてくると言ってました。

まだまだ書ききれないほど、彼とは共通の話題があります。

これがラリーの良さですね。

写真1は2人のショット

写真2は菅原がダカールに挑戦したのは1983年だったのでと言いカーブ   で1983年のワインを出してくれ振る舞ってくれました。

写真3はリタイヤしたときの原因となったパーツを額に入れて飾ってました。

写真4は最初の年に出たときの絵がかざってありました。

写真5は私の玄関に飾ってある最初に4輪で出たときの絵で夏木陽介さんがかきました。


▲ TOP ▲

筆者紹介

菅原 義正

SUGAWARA Yoshimasa

[経歴]

パリダカ世界最多連続出場32回の記録を持ち(2014年1月現在)2014年5月に今まで持っていたギネスワールドレコード社の記録を更新しました。

1983年に2輪で初参戦以来、4輪(7回)での経験を経て1992年より、日野自動車のトラックで参戦、トラック部門の総合準優勝6回、10.000cc以下クラスのクラス優勝7回。

1989年から2009年まで20年連続完走をしており、この記録もパリダカ史上最多でギネス社からも認定されている。 

 

 

[菅原義正氏 経歴]

[ギネスワールドレコード認定の発表文章]

(外部リンク)

日本レーシングマネージメント(株) 取締役会長
http://www.j-r-m.co.jp

日野チームスガワラ
http://www.teamsugawara.jp