「早春から、爛漫の春にトランスポートした湯布院の魅力」
冒頭に申し上げるのは、昨年7月の九州豪雨でこのエリアは多大な被害を受けた。
例年なら復旧が急がれるのだが、新型コロナウイルスの感染拡大の1年は非常に復旧が滞った。したがって例年に比べるとダート比率は下がり、リエゾンはほぼ舗装路になってしまった。
コースディレクターの佐藤薫は、それでも苦心して春の九州の見どころたっぷりのルートを提案している。いままで早春の山々だったのだが、緑葺いた美しい九州を存分に楽しんでもらいたい、と。
■DAY-1 4/9(金)
TOTAL 222.66km DIRT 9.60km (4.31%)
「大分リングワンデリング」
グランドスタートしてすぐに待ち構えるSS-1はドライコンディションなら問題ないのだが、ひとたび降られたり前日まで雨があればかなり神経質になる。そして遅咲きの桜を見て、東洋のナポリ、美しい草原と林間のワインディングを愉しむ。
強烈な硫黄の匂いが鼻孔に届くと、そこは温泉県大分を強く意識する。CP-1は40分間のタイムコントロール。要は40分間はそこに居なさいと言う場所「ああ、あそこか」と気が付いた人は黙っておいて。緑のやまなみを南に走れば熊本県に。また大分県に戻ったりと、静かな温泉街を駆け抜けるとハイスピードのSS-2を愉しむ。そして国道をリエゾンして、ビバークに帰りつく。この日の最高標高点は1300m、若干の対策が必要。
■DAY-2 4/10(土)
TOTAL 328.23km DIRT 30.11km (7.82%)
「ロングステージは3県に跨る、そして久住山の空撮に写ろうぜ」
ラリー中日、最終日は短い設定なのでこの日は長くハードだ。3県にまたがる、長い道のり、スタートしていつもの山、SS-3は特に落ちないように慎重に進む。そのあと気持ちいい道でSS-4へむかへば、ここは国立公園。
この日のためだけに特別に許可されたコースはこのラリーのハイライトそのもの。空撮もあってあなたの頭上をカメラが狙っている。
城下町、城跡の石垣、満開のチューリップ、約10kmのダート林道、沙羅の木が美しい、そして宮崎県をかすめて熊本県へ、ループ国道を過ぎれば阿蘇、南外輪山でのCP-1、べっぴんもいます(これは意味が不明)3月7日に5年ぶりに開通した新阿蘇大橋をわたり阿蘇山へ、野焼きの終わったワインデイングロード、阿蘇のけむりを後にCP-2、美味しい空気をいっぱい吸って、SS-5、ここはSS-4の場所、ぼたん桜並木、古い温泉町を抜けてビバーク。燃料をいれること。明日の朝はスタンドが無い。
■DAY-3 4/11(金)
TOTAL 209.09km DIRT 18.42km (10.47%)
「長く短かった3日間のラリーを締めくくる」
それにしても、この急峻な山々のたおやかさと奇怪さはどうしたものだろう。点々とある民家を静かに通過して、SS-6に。田舎道の桜の名所があり、新しくできたダム湖を経てCP-1、珈琲でも飲んで。SS-7では下りに要注意。信号機の少ない道で今回最後の
SS-8へ。つまり合計8本のSSの構成された本大会は15時にクローズされて自由解
散である。
TIME SCHEDULE
DAY0 4月8日(木)
1)到着受付 16:00~20:00
2)車両検査・装備品検査 16:00~20:00
DAY1 4月9日(金)
1)到着受付 7:00~8:45
2)車両検査・装備品検査 7:00~8:45
3)ブリーフィング、開会式 9:00~
4)グランドスタート 9:30~
※スタートは30秒間隔にて1台ずつスタート
DAY2 4月10日(土)
大会日程2日目
DAY3 4月11日(日)
リザルトの発表と表彰はWeb上で行います。ゴールしたあとラリーは完全に終了します。
但し、ゴールのマキシマムタイムは15:00で設定しています。
そのあとの行動は全く自由(自由解散)です。