コラム

「九州に、浸る」

九州は古くは9つの国からできていて「九州」と呼ばれるということはよく知られている。
筑前・筑後・豊前・豊後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩の「九州」だ。ちなみに関東の「関八州」も同じく、相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野の8か国。
まあ、それはいい。では「火の国」の由来は、と調べてみると、律令制度以前の九州は4つの国に別れていた。
それが筑紫国、豊国(とよのくに)、肥国(ひのくに)、熊襲国(くまそのくに)です。「火の国」は肥国が由来する。

熊襲は、まさに日本の神話のふるさと。

さて、この九州はそうした神話以来の歴史とロマンの地であるということを頭の片隅に置いて山々や草原を見てるうちに、不思議な日本の神話時代のことにまで思いが及んでくる。これこそが九州を走るという魅力だと思う。
SSERが湯布院ラリーの中心に考える「九州に浸る」は、なにも温泉を楽しもうということだけではないのだ。
さあ豊かな九州で。

山田 徹
YAMADA Tetsu