ETAP-1 11 AUG. 2019
REPORT – ETAP-1
「Can-am 1. 2. 3.」- ETAP-1
豪雨の日々の続いたモンゴルに、やっとさわやかな気持ちの良い夏空が帰ってきた。ラリー初日は南へ下り、そしてSSは西に向かった。快適なピストはカナダ製のSXSの独壇場となった。さらに驚くのは1位から6位までをAUTOが占めた。総合16位までにMOTOはわずか3台。これは比較的MOTOの選手たちがブリーフィングでプレゼンされたように7割程度で走行するようにという指示に沿ったものだといえる。静かなビバークには、明日の長丁場に備え早くベットに潜り込む者たちばかり。(23:14更新)
25年目の、ラリーモンゴリア、いよいよスタート。優勝候補を擁する韓国チーム。対するモンゴル勢も万全の迎撃体制。しかし先のシルクウエイラリーから時間がなく少し不安の残るスタートか。
注目の中国チームは、KTM1190ADV.1090ADV.の4台体制。敢えてこれを選んでの挑戦。もち日本人勢もチャンスを伺っている。(17:30更新)
ROUTE INFORMATION – ETAP-1
■ ETAP-1 11 AUG. 2019 ULAANBAATAR⇒BAYANGOBI
■ L:109.51km S:251.53km L:49.13km TOTAL:410.17km
「ゴビの北縁に陽炎を追って」
ラリーの初日は、ゴビの北縁を西に進む。そこはゴビ砂漠と草原地帯のちょうど混ざり合うところだ。ウランバートルのグランドスタートのあとはリエゾンで南へ。新しい空港に繋がる高速道路の脇を進む。100km程の先のGSで給油すれば、いよいよ最初のSSが始まる。ここは、心を静めてじっくり走ることだ。というのもダートはハイスピードだからだ。モンゴルらしい草原の中に解き放たれたあなたは、感激にアクセルを開けすぎるかもしれない。後半は慎重なナビゲーションが勝敗を左右する。ピストクロスでのカップチェンジを繰り返せば1日目のSSを無事にフィニッシュ。陽はまだそれほど傾いていない時間に、リエゾンを済ませビバークに向かう。