1.「モンゴルのゴビ砂漠から発生する黄色いほこりの台風がアジアの国々をおどかしている。」

日本で黄砂と呼ばれるこの壮大な自然現象。この砂のことを日本は黄砂、ゴビの人はウガルズともいいますが、モンゴル語ではトゥイレンと呼びます。軽い、小麦粉のようなゴビのほこりが風の強さによっては、オーストラリア、フィリピンまでも飛んでいるそうです。世界の正式な名前はDSS(Dust and Sand Storm)といいます。

2002年3月20日に発生したDSSは風の強さを計る機械を壊したりしていて、中国、韓国、日本まで飛来しました。北京では昼なのに真っ暗になって、ソウルでは60階建ての建物が見えなくなり、子供たちが学校に行けなくなりました。空港も閉鎖されたほどでした。1980年にモンゴルの東のヘンティー県に赤い雪が降り、1993年にウランバートルに黄色い雪が降ったのもDSSのためでした。学者らの計算では北海に毎年4億トン、中国に2億トンのほこりが降っているとのコトです。さらに恐ろしい事にDSSの回数は、最近増え続けていることでしょう。60年代にDSSは年に4-5回しか起こってないのに、90年代には最低20回も起こるようになっています。DSSについて色々調査が行われてきましたが実際に何の対策も実施されてなので大きい問題のままに残っているといえます。

(僕の経験ではRRM2002にはゴビのゾーモッドの時に私とSSERスタッフ横内さんがCPの活動を終わって荷物を片付けてから近道でビバークに戻るよう決めてしばらく走っるとパウダーのような砂にスタック。どんなにしてもも車が埋め込むだけ、土の表面が黒くなって砂利が多くて硬く見えるのですが、実際歩いたら足が10センチぐらいに埋まようなる所だったのは例のDSSを起こすトゥイレンだったのです。このときはバイラーさんが助けに来てくれた、そして冷たいビールも持ってきてくれてうれしかったな~)

2.「ウランバートル市の空気の汚れが大問題になっている。」

最近増え続けている車、火力発電所の煙、でも一番大きい原因は8万6千世帯を越えるゲル地区。これらの煙突から出る煙は、寒さのために地表に溜まります。今日も飛行機からは町並みが見えないぐらいのスモッグに覆われています。この問題を解決するためには、ガスを使うのが良いとモンゴルの自然環境省が奨めていますが、古くからの暮らしが、なかなか変わるはずはありません。政府では今ガスを輸入する会社をサポートする計画を立てていて、石油のペトロヴィス社がガスを使う車の調査をしているところです。

3.「天気。」

昨日と一昨日ちょっと雪が降ったので寒くなりました。
今日は昼-18~20度、夜は-26~28度。2月にモンゴルでは一番寒い時期が始ま
ります。

ジャンガル