＝財布の中身はシンプルに！＝

先日、番組のプロデューサー（以下、“カトP”）が財布を落としたんですよ。映画試写の取材で映画が始まる直前に、「あっ！財布が無い！！」BAGの中などをもう一度探す間もなく、劇場内は暗くなってしまったので、しかたなくそのまま観るコトに…。

約2時間の上映後「やっぱ無いよ！」と、慌てた様子のカトP。皮肉にも、観た映画はニコラス・ケイジ主演の『ナショナル・トレジャー　リンカーン暗殺者の日記』という、秘宝に魅せられた冒険家の物語の後の、探し物。

映画と大きく違うのはヨーロッパやアメリカを舞台に「黄金都市伝説を探す…」的な夢とロマンを掻き立てられるのではなく、「六本木ヒルズで、黒い折りたたみの財布を探す…」という現実的、せっぱ詰っている感…の違いだろうか…。それでも、我々3人のトレジャー・ハンターは、会場が明るくなると、シートの下、通路、階段の陰とくまなく探す。

手荷物として預けた係員のいるクロークの裏側も、待ち合わせた場所付近、植え込みの付近も色々と探すが、折りたたみの宝は見つからない。

とはいえ、カトP本人の顔はひきつるばかり。というのも、試写後に銀行に行って現金を下ろす予定だったそうで、幸いにも(？)現金はさほど入っていないそうなんですが、運転免許書、ボートライセンス、クレジットカード（5～6枚）、銀行のキャッシュカードに印鑑証明のカード、電車＆バスに乗るICカードのパスモ、色んな店のポイントカードに保険証、領収書などなど、貴重品が沢山入っているんだとか…。

いつも財布がパンパンなのは、そんなにカード類を持ち歩いてるからなのね！？「タクシーを降りて、領収書を財布にしまったまでは覚えてるんだよ…」

落としたのは映画を観る前ってコトを考えると、もう出てこないだろうねぇ。とりあえず、各カード会社へ連絡しカード機能を停める作業。なんせクレジットカードが5～6枚（この辺りが紛失してしまった為にハッキリしない…）もある為、これまたタイヘンな作業。

六本木ヒルズの敷地内で拾得されたものは、防災センターへ集められると聞き、行ってみるものの届け出はなし。財布の特徴、連絡先などを記入用紙に書き終えると「念のため、警察にも届けてくださいね」とのコト。

そう、警察に届け出ていないと、万一のカード不正使用時の保険だったり、運転免許書再発行も出来ないんですよね。六本木ヒルズから一番近い麻布警察へいくと、ここでも「じゃあ、この用紙に必要事項を記入してください！」。やっぱり出てこない現実に、肩の力を落とすカトP…。

カトPが記入している間に、「ちなみに今日、黒い財布の落し物って、まさか届いていないですよね！？」と尋ねると、奥にいた警察官がハッ！と気が付き、「ん？あれ！？　あったぞ！？　お宅○○さん？」そう、カトPの名字を呼んだのです。我々3人のトレジャー・ハンターは「えっ！？　ホント！？？」と、資料をペラペラめくる警察官の手元に熱い視線を注ぐ。資料をもとに、保管されている引き出しが開けられ、カトPの、「おお！　あったよぉ～～！」の喜びの声。約1時間に渡る宝探しは、見事ハッピーエンドで終了！

拾ってくれた方は、外国人の方だったとか。しかも中身も全て無事。わざわざ近くの交番まで届けてくれた上に、名前も告げずに去っていった…との記録が。残念ながらお礼の気持ちは直接伝えられませんでしたが、スリや泥棒も多いこのご時世に、しかも六本木で、なんて良い方が…。

他人事ながら、ボクも嬉しく感激してしまいました。

コレを教訓に、ボクも財布の中身はなるべくシンプルにしました。余計な貴重品は持ち歩かない。現金も必要なだけ。クレジットカードがあればなんとかなるしね。そしてそのクレジットカードも最小限にしないと…。カード機能を停める、再発行も、結構タイヘンですヨ…。

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