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No.025
2000/09/29

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北の島 RRM2000 その3
■ラリーレイドモンゴルを走るために用意するマシン。どんなのがいいのかな? ということを考えてみました。三橋淳が用意したXR650Rのスペシャルバージョンは、まず文句ナシの素晴らしいマシンだったのではないでしょうか。ただし、素晴らしくフィッティングの良い大容量の燃料タンクなど、彼のマシンは、パリ〜ダカールを視野に入れたワンオフのスペシャルだったので、ぼくたちが選ぶべきベースマシンになるまでには、アフターマーケット製パーツの充実など、もう少し時間がかかるかもしれませんね。ただ、175km/h以上ものトップスピード、エンデューロマシンXR650Rの強靭なフレーム、サスペンションは魅力です。燃料タンクの問題が解決すれば、すぐにでもRRMマシンの筆頭候補ということができるでしょう。どのようなサスペンションが必要なのか、というと、ぼくは走っていないので確かなことは言えないのですが、まず対フルボトム性が高いということ。岩や不意のウォッシュアウトなどの隠れキャラの登場にも、なんとか破綻しないでくれる強いサスペンションはモンゴルマシンに求められる最も重要なポイントでしょう。

■その点では、トップスピードで負けないエンジンを持っているBMW F650GS Dakarの、今回のウィークポイントがサスペンションにあったようです。まったくのストック状態で参加した、ガストン・ライエ、レイモン・ロワゾー、吉友寿夫、松本充治、4台のダカールはそれでもかなりの活躍ぶり。特に面白いなと思ったのは、燃費の良さです。燃焼効率の高い水冷ユニットに、やはり効率の良いインジェクションの組み合わせは、ノーマルタンクのみでほとんど用が足りてしまうほど。吉友・松本チームは、リアシート上にオカモチのようなサブタンクを装備していましたが、ライエ・ロワゾーが使ったOZワークス製の小さなタンク(排気浄化のキャタライザーを廃止したスペースを利用したスマートな造り)がマッチサイズだったようですね。タンクの改造にも手がかからないとすれば、後はサスペンションを強化するだけで、かなり上出来のモンゴルマシンになりそうですね。ダカールは。

■内山裕太郎が使ったYAMAHAのWR400Fも、実はなかなかのパフォーマンスです。トップスピードは150km/hを越えているし、燃料タンクはKTMのものを利用することでポジションも無理がありません。車体・サスペンションが良いことでは、車体重量が軽いこともあって、XR650R以上のものが期待できるでしょう。実は、三橋淳のXR650R、ラリーマシンとしての貫禄はなかなかのもので、要するに結構デッカイ。WR400Fのスマートさはその点では魅力的なんですね。XR600Rもなかなかコンパクトなマシンですが、まあ、ロッピャクの高性能ぶり、信頼性の高さはあえてここで書くまでもないことで、ある意味では新鮮さがなくてつまらないチョイスですね。XR400Rとなると、ちょっと上位争いは難しくなってくるのかな? ただし、その400も、今回ボルドバートルと伊藤聖春が上位に食い込んできたように、なかなか捨てたものではありませんし、信頼性の高さ、また扱いやすさという意味では、モンゴルマシンのスタンダードではあり続けるんでしょう。でも、XR400にファラオのスチールタンクはやめたほうがいいですね。シートが短くなって、しかも幅が広いのでポジションがかなり拷問です。

■今回3台がエントリーしていたアフリカツインはどうか、というと、もともと重たいマシンですし、エントリー自体がチャレンジそのものだなぁ。なんて思っていたのですが、なかなか好タイムを出すシーンもあったり、やはりピストがハイスピードだったからなのでしょうけど、なかなかの健闘でした。ただし、クラッシュも派手なのは、やっぱり出ちゃいけないスピードが出るマシンだからなんでしょうね。やっぱこれはチャレンジです。昨年もしっかり走っていた4サイクル125ccはどうか。というと、これもチャレンジングなチョイス。砂丘などでかなり高度なテクニックが要求されることはもとより、あの超絶的・広大かつ無辺の大地を125ccで「移動」するなんて、考えただけで冒険です。すごいな、みんな。

■で、ぼくだったら何で走るだろうか。と考えると、すぐには思い浮かばない。です。マツモトさん。次は、ツインシリンダーで、頼みますよ!!(ってヒトにふってごますか…。)

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