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No.203 2009/03/19

緑のワイン

■お酒を飲まない、飲めない、酒飲みはキライだ、という人にはこんな話も申し訳ないのですが、ぼくは、美味しい酒が大好きで、しかも盛り場が好きです。それが仕事であろうとなかろうと、どこかの街へ出かけたら、夕暮れ時には盛り場の空気を吸わないと気がすまない。その地方、その国へ行った気にならないのです。ちょっとした旅の疲れのせいか、そういうところでの一杯というのは格別に旨い。運良く、その土地土地にある自慢の酒肴に出会ったなら、もうそこが忘れられないといった具合です。

■世界中にはいろんなお酒があって、ぼくは通というわけではないので、いちいちそれの良さを弁ずることはできませんが、自分なりに忘れることのできないお酒というものはあります。ポルトガルのヴィーニョヴェルデ(緑のワイン)は、その中でも、その土地だけにあって、なんで他では飲まれないんだろうと不思議なほど、美味しい酒として鮮烈な印象があります。

■その名の通り白ブドウの薄い緑色で、少しアルコール度数が低い発泡性のワイン。ポルトガルでは、ソフトドリンクみたいな値段で、手軽に飲まれています。ポルトガルの料理は、棒鱈を水で戻したスープとか、塩辛く、油っぽい料理が多かったような気がしますが、それだけにさっぱりとしたこのワインが良く合うのでした。乾いた気候にもまた合うのでしょう。

■日本にはほとんど紹介されていませんでしたが、それはこのワインがそもそも非常に安くて輸入してもコストが合わないこと、それから発泡性なのに、シャンペンやカバのように厳重に密封されていないので、輸送に向かないから、とも聞いたことがあります(定かではありません)。しかし、最近はそのような問題がクリアになったのか、1本1000円前後で日本でも手に入りやすいようです。それでも庶民には手軽なテーブルワインの価格とは言えませんが。

■最近、友人が良く冷えたこれを振舞ってくれましたが、やはり美味しかったですよ。白にも赤にも、スパークリングワインにも飽きたなら(飽きないか…)、ぜひ試してみてください。

 

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