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No.167
2007/03/23

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人間とコンピュータの対決

■コンピュータ「ボナンザ」と渡辺竜王の対局。すごかったですね。将棋に詳しいわけではないのですが、なにかこう、勝負というものの凄まじさというものを感じてしまいました。ボナンザの「心」についてはわかりませんが、大きなものを背負って得体の知れない相手に立ち向かう若き竜王の気迫が、小さな新聞記事からですら伝わってくるような気がしました。結局は人間が勝った、しかし近い将来コンピュータが人間を負かすだろう、というエピソードではなく、将棋という勝負の世界、棋士という勝負師たちが背負っている覚悟というものを伝えたニュースだったように思いました。もちろん、なぜ渡辺竜王が選ばれたのか、とか、いろいろなゴシップがあると思いますが、素直な感動をひとつ伝えたかったのです。

■人間対コンピュータ。最終的には、きっとコンピュータが勝つようになるのだろうと思うのですが、コンピュータが強くなればなるほど、生身の人間の凄さが際立って見えることにもなっていくのでしょう。膨大な計算から導き出される答えを、理屈だけを武器とせず、破っていくことができる人間の感覚。

■バイクを操る人間の感覚にも近いのかもしれないと思いました。バイクに乗ると、特にトップライダーやエキスパートと呼ばれるような人ではなくても、クラッチをつないで走り出し、何気なくコーナーを曲がっていくという一見簡単な動作ですら、説明しきれないほどの動作の組みあわせでこなしています。コンピュータがこれを人間並みにこなせるようになるには、おそらくまだ時間がかかるに違いありません。バイクの楽しさのヒミツは、もしかするとそのへんにあるのかな?

砂の路面でトラクションの変化を感じ取りながら、スロットル、クラッチ、そして荷重移動を、瞬間瞬間に適切にこなしていく。走り出すだけでもライダーがやっている動作は、複雑、微妙で、高度なものだ

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