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No.50
2002/06/14

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■芦別市の北日本自動車工学専門学校のプロローグランをこなして、ツールドニッポンは一路、北上。広々とした農村の風景を走ったのは夕景の時間でしたが、牧草地にはたくさんのエゾシカの群れ(狩猟期間を終えてほっと一息をついているのかもしれない)がたたずんでいました。そんな景色を横目に、やがて浜頓別のホテルへ…。明けて翌日もまた広々とした道北の風景のなかを走りました。

■道北の海岸丘陵のほとんどは、熊笹におおわれてしまっていますが、その成り立ちは砂丘なので、なんとなくモンゴルの地形を思い出させるものです。サロベツ、抜海(ばっかい=利尻富士がすっくと海から立ち上がっている姿、それを望む海岸にこの名をあてたことを見事というのは、少々生意気かな?)あたりになると、ここがそれほど大きいとはいえない島であることを忘れさせる、なんとも大陸的な風景です。宗谷海峡を隔てているとはいえ、地理的になんとも自然なカタチでつながっているサハリンも、きっとこんな風景なのではないかと思った人も多いのではないでしょうか。その先は、ユーラシア、ヨーロッパへとつながっていくわけですが、事はそんなに簡単でもない。国境とはなんだろう。本来ならどこまでだって走っていけるラリーマシン。それに乗っていると、自然に国境というものが意識されてしまいはしないか。本来クロスカントリーラリーというのは、国境を越えて行くことに、その実験的価値があるのではないかと、思ったりしました。

■北海道もすっかり、夏らしくなってようやく、ぼくの仕事部屋の窓も開けることができます。乾いたすがすがしい空気が通っていくたびに、外に出て遊びたいなぁ、と子供のようにそわそわしたり。ここのところはテレビで、見慣れないサッカーの試合をながめたりしていますが、2002年パリ・ダカールラリーのビデオにもかなりハマっていて、何度も繰り返し見ています。以前は、単なるイメージでしかなく、つかみどころのない魅力を感じるしかなかったダカールラリーの映像ですが、ラリーレイドモンゴルで大陸というものを身体で感じてからは、より深くリアルにその映像が訴えかけてくるようになってしまいました。以前よりもずっと強くなってしまった大陸への憧れを、少々もてあまし気味の初夏でアリマス。

 

 

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