お問合せ/住所

 

 

No.117
2005/09/15

<< No116(2005/09/08)

No118(2005/09/22) >>

 

河口慧海

■まだまだ秋というには早い! という方も多いと思いますが、北の島はまぎれもなく、もう秋です。最近は、あまり本を読む時間もないのですが、移動の途中、寝る前、起きがけのコーヒーと一緒に、好きな読書を楽しんでいます。読書好き、というのは別に立派なことでもなく、だから何かの役に立つというものでもないでしょう。ある尊敬する外国のお坊さんも「やたらに音楽や観劇や読書などに時間を費やすものではありませんよ」と言ってましたし…。が、しかしそのように戒めなければならないように、読書はやめられないものなのでしょう。

■河口慧海(えかい)という明治の宗教家が著した「西蔵旅行記」を紹介したいと思います。腐敗しきった(と彼が感じていた)当時の日本の仏教界を救うための求法の旅。過酷なヒマラヤの単独行、鎖国のチベットへの潜入…。旅行記のあまりの内容に出版当時は「偽書」扱いまでされたいわくつきの著作。その生き方は宗教家であったはずですが、日本の歴史上の代表的な冒険家にも数えられ、現代のアルピニストにもファンが多い慧海なのです。ぜひ、図書館などで手にとってみてください。幾度も直面する死の危険をも、まるで、日常の出来事のように淡々と綴る語り口に、感動を覚えずにはいられません。

参考リンク

http://www.toyo.ac.jp/enryo/gallery/h11/h11_1.htm

ビッグタンクマガジン
http://www.bigtank.cc

MENU
No211 No212 No213 No214 No215          
No201 No202 No203 No204 No205 No206 No207 No208 No209 No210
No191 No192 No193 No194 No195 No196 No197 No198 No199 No200
No181No182No183No184No185No186No187No188No189No190
No171No172No173No174No175No176No177No178No179No180
No161No162No163No164No165No166No167No168No169No170
No151No152No153No154No155No156No157No158No159No160
No141No142No143No144No145No146No147No148No149No150
No131No132No133No134No135No136No137No138No139No140
No121No122No123No124No125No126No127No128No129No130
No111No112No113No114No115No116No117No118No119No120
No101No102No103No104No105No106No107No108No109No110
No091No092No093No094No095No096No097No098No099No100
No081No082No083No084No085No086No087No088No089No090
No071No072No073No074No075No076No077No078No079No080
No061No062No063No064No065No066No067No068No069No070
No051No052No053No054No055No056No057No058No059No060
No041No042No043No044No045No046No047No048No049No050
No031No032No033No034No035No036No037No038No039No040
No021No022No023No024No025No026No027No028No029No030
No011No012No013No014No015No016No017No018No019No020
No001No002No003No004No005No006No007No008No009No010