Organisation Voice 2003/01

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2003/01/29 (水曜日) 

 

ツールドニッポンの試走は、南九州ステージでのことである。鹿児島県を走っていて驚くことがあった。特に鹿児島から宮崎への県境にかけてだ。それは、どの家も、生垣が素晴らしいのだ。今度参加される方はぜひ注目していただきたい。緑も豊富で、家々は、まるで競い合うかのように、生垣と庭の木々を美しく大きく育てている。本当に感動的な暮らし振りであり、風景なのである。それにだいいちコンクリートブロックの塀の家が少ない。岩手などの風景もそういえばこんな感じだったか、でもこの南九州ではまた趣が違う。こんな日本を代表する風景が、日本じゃないみたいなのだ。ナゼそう思ったかというと、その営々と続く暮らしと家との関係が、おそらく今の日本では希薄になってしまったからだろうと思う。ハウスメーカーが洗練された住宅をどんどん作ったからだろうか。いや、家の責任ではない。おそらく環境への見えない、気付かない配慮の有無なんではないか。

時代のトレンドとして、口々にエコを語るのは容易だが、どんな暮らし振りをしてれば、それを語る資格があるんだろうか。逆にそんな暮らしをしてる人は、それを語らない。ブロック塀と生垣の違い、内に向かって暮らす孤立した思想と、外に向けて暮らす共生の思想との違いではないのか。つまり、遮断するものと、緩やかに受け入れるものの違いとも言える。おそらく、ブロック塀の内側は湿気が高くて困ってるはずだ。日本の銀行は、きっとブロック塀のようだろう。いや政治も行政も少なからずそうなってしまった。改革は、案外身近なところにあるのかも。


2003/01/28 (火曜日) 

 

最近は自転車にハマってる。誰かに「バイクの話ですけど」といわれると、てっきり自転車の話だと思うくらいのはまりようなのである。通勤は完全に自転車!これからはなんと言ってもエコの時代!ゼロエミッション!なのですよ。そんなある日MTBのタイヤは抵抗が大きいと、スリックにはき替えたら、あらあら、よく走るではないですか。デモ見てくれが、やっぱおかしい。こうなれば、通勤快速のクロスバイクを作ろう!と心に決めているので、制作をはじめたらデキニチHP上に、「僕の通勤快速制作日記」のコーナーを作る!と言って顰蹙を買っているんです。たぶんコンプリートで買うほうが安くて完璧だからなのである。そこを、すべてのパーツをネットオークションで手に入れて、完成重量8kgを目標に!作る!と言ってるんですね。「やれ!やれ!」という人は応援メールをください。世論の後押しがないとコーナーが誕生しないんであります。


2003/01/24 (金曜日) 

東京は恵比寿にある日本レーシングマネジメントの隣に、実は有名な椅子屋さんがあるのである。そこには、イームズチェアが並んでいて、イスフェチの僕は、衝動買いを避けるために、あまり覗かないようにしている。というか何がどのくらいの値段で並んでいるかは、見なくてもわかるんである。菅原さんから「隣の椅子屋のイスはすごいんだって」と聞かされても「へーそうなんですかっ」って気のない返事をすることにしてる。そこにはそう、レイ・イームズなんかが並んでる。こうしたインテリアデザインの業界から発した?ミッド・センチュリーというコトバの、イメージが強いひとしきりの流れは、気にならなくはない。特にデザインをナリワイとする者には避けて通れなかった 20世紀の美が、エラソーにデモさりげなくメッセージを発しているのである、ミセサキに。古きよき時代のデザインを懐かしむ声は、あらゆるプロダクツを時代錯誤にしてしまった。でもこれは近未来素材や近未来デザインに一気に突き進む前の、菅原さんの言葉を借りればレコンキスタのようなもので、ささやかなアンチテーゼのかわいい流れ、なんであろう。そのうちこのトレンドは消滅してしまうかも。と言うのは、何が言いたかったかというと、これからはミッドセンチュリーならぬミッドエイジの時代だということ。パリダカを見て御覧なさいよ、30歳台なんて初心者クラスみたいなもので、右京さんがようやく40歳、若大将?増岡42歳!つづく尾上さんは 56歳?浅賀さんももう60歳寸前!モチ菅原さんは61歳と、多分コマ地図を作ってる人たちは「もっと字を大きくしなきゃあいかん!」とかやってるんでしょう、きっと。

もう若い世代には、力がなくなってきて、新しいデザインを作るのもマーケットを牽引するのも、50台の仕事になって来るんだと思う。さてと、SSERのオフィシャルたちも随分年を取ったもんだと思っていたら、パリダカやってる人たちの平均年齢に比べたら「まだまだ若造じゃないですか」ってことで、いつまでも若く元気なSSERが、行くんですねえ。

きょうの一枚
イスフェチなうちの事務所。


2003/01/23 (木曜日) 

中国へ行くと、空港のイミグレーションでいつも不愉快な気分になる人は多いだろう。パスポートの写真と人の顔を見比べるときの、あの人を侮蔑したような目つき。最後にはパスポートを、投げつけて返される、あああの気分の悪さ。「来るんじゃなかったよ」全く。日ごろの生活の中で、あれほど嫌な気分になることはない。もうあの中国のイミグレーションが嫌で海外旅行に行きたくなくなるって気分なのだ。で、日本に帰ってくるとどうだ。きりっとした入管の職員の顔つきと素早い対応。さすが先進国日本!「さすがだなあ」と思ってたら。アジア系の外国人に対してる様子は、どうも中国のそれとあまり変わらない。というのも何度かモンゴルから友人をつれて帰るたびに、彼らが「不法入国を目的としている」という原則で見られているのだと思う。 1度は入国を拒否されそのまま送り返されたり、またあるときは、相当待ってやっとこさ入国できるんだが、本人は結構傷ついている。来年度の予算で 30億円かけてアジアなどの周辺諸国から、日本に観光に来てもらうための調査宣伝活動をしようとか言ってる。ビザも要らなくするとか?まさかまさか!なのである。日本は入国することが厳しい世界有数の国なんだなあと僕は思う。ヨーロッパに行くと事情は異なる。これもECの戦略なのかと思うくらい国境が分からなくなってきてる。そんなヨーロッパに今年はバイクツーリングだい!アッとモンゴルもだけど。さあ、今年は行くよん。

きょうの一枚
今日は、フランスの夕景?かなっ。


2003/01/21 (火曜日) 

 

パリダカも無事ゴール!終わってみれば増岡の 2連勝!モトでは三橋選手が後半のトラブルで勝負ができなかったものの、安定した力を発揮。カミオンのチームスガワラも、きっちり上位完走。本当に各部門で日本人が、活躍しています。なんか不景気風を吹き飛ばすいいニュースです。バブルのころより全体的に日本人の成績がいいのはなぜか、なんて考えてるのは僕だけでしょうか。それは、フランスの国技とも言うべきラリーレイドにおいて、日本人がブームやムードで惑わされずに、本質的な部分で勝負ができる、いわゆる成熟した文化環境を得たからじゃないのかと、そう思います。それは情熱を絶やさずもちつづける、何人かの男たちの手によって成し遂げられています。

さて今大会で、僕が注目したのは、アリ・バタネンとデルーイ。どちらも80年代後半のパリダカール黄金期を飾った男たちです。

バタネンは「ニッサンのピックアップの夢を育むお手伝い」なんてコメントを発したり、篠塚さんの事故現場に何時間もとどまっていたなどという報道を見るにつけ、感動してました。またデルーイは22歳?の息子と 2台のカミオンで参加!昨年14年ぶりの、苦戦のカムバックを目撃した僕としては、息子の快進撃に大拍手を送っていました。その息子は総合優勝を手中に走る後半戦で、クラッシュ。その息子を父デルーイが牽引して帰ってきたという報道にも胸を詰まらせました。それも 1988年10回大会、僕はデルーイの2号車のあの悲劇的な事故を目撃。キースという男を失って、アリットのビバークから悲嘆のうちに撤退。そしてパリダカから姿を消した男が、息子に 2号車のハンドルを握らせるとは。そしてその息子はというと、あのカマズと堂々と渡り合う!結果はともかくも、クラッシュした現場に駆けつけてそれを牽引して帰る父親の心情。因縁がゆえに、心を打たれた今大会の出来事でした。

さて、お話は変わりますが、SSER主催のキャンプ大会情報!2月1日に2003年の第1回大会が決行!予定。雪洞だかイグルーだかを作るそうです。というコトは標高も高く参加も困難なところのようです。参加希望者は、メールで!ルートと場所はメールでお返しします。自由参加!でも参加賞を用意します!参加無料!飲み物と食糧はご用意ください。遭難にご注意!!

あっと、ヨーロッパ!モンゴル!ツアーのパンフレットはもう一息!お待ちください。そして、TDN。あと今の僕の目標!「彼方へ」をきちんと書くこと。じゃあまた。


2003/01/14 (火曜日) 

3連休を通して南九州ステージの試走。今年のツールドニッポンは半端じゃありません。奄美ステージではダート比率37.19 パーセントの98.67kmでしょ。2日目の鹿児島ステージはダート70.46km、美しい桜島も圧巻!この2日間で既にダート169.13km!!亜熱帯の深い森をつなぐ林道群はこれだけ走っただけでもため息ものです。昨年のダートがスクナーイ!とお嘆きのあなた、既に2日間で昨年のダート総量を上回ってしまいました。しかもどれも超一級!美しい、ため息の出る日々ですよ、きっと。そして今日の一枚は、2日目の宿は。美しい湖にひっそりと並ぶかやぶき民家。囲炉裏端でゆっくりとしますか!?どうか2年目のツールドニッポン、まだプレエントリーを受け付けています。どうか参加をご検討ください。


2003/01/05 (土曜日) 

あああっ!忙しいっ。忙しいっ!どうしてこうも忙しいんですかねえ。3月のスーパー Nではスーパーなことを考えてやろうと、山へ繰り出しても雪!(PHOTO参照)でも 2ステージ制! SS10本の新しいシステムに向けて始動しました。それにしても誰か手伝ってくれないかねえ。HPでパリダカ見てるうちに「パジェロEVO.かっこいいなあ!1年かけて改造しようかねえコマツさん!」なんて考えたり!やっぱ快速ラリーマシンが欲しいっ!て物色をはじめたり、林道に行く楽しみを増やそうかねえと思いつつMTBの改造を計画したりと、相変わらず無軌道振りを発揮しております。ツールドニッポンもルート制作は大雪のため、全面ストップ!こんなときにヨーロッパとモンゴルを詰めよう!と思ってます。
 

きょうの一枚:スーパーNのルート制作はなんとMTB!というわけではありませんが、最近はまってるのが自転車!奄美に行くときも山に行くときもピックアップの後ろには必ず、このMTBがっ。峠から林道を下って「今度はDH用のマシンを買う!」とぴって顰蹙を買っています。


2003/01/06 (月曜日) 

明けましておめでとうございます。いよいよ新しい年2003年を迎えました。SSER  ORGANISATIONと「デキニチSSER-PRESS」本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

何かと忙しかった昨年の12月、SSERシリーズ戦の表彰はBIGTANK新年号で、そしてSSER-TOURS関連のパンフレットは1月中にお届けいたします。さてパリダカも開幕、参加する日本人選手も今では、もう少なくなりましたが、昔出てたみんなも「今度こそは」と念じているんだろうなあ、と思いながら僕は、自転車を走らせています。体力がなければ、何もできない。昔ターザン誌のコピーに「あなたのやる気を、あなたの体力が失っているのではないですか。」というのがありましたねえ。まさにそのとおり。今年の僕は、体力をつけマス。「男子たるもの三日会わざれば活目してみよ」の気分です。今や大腿部にもしなやかな筋肉が!戻ってきてるではないですか。来春はアフリカで!と初夢です。