Organisation Voice 2007/07

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2007/07/31 (火曜日)
「台風5号が接近?」

既にウランバートルに着いていなければならないボクは、万難を排して出かけなければならない!!外務省などの関係機関の人も「人道的な理由なら何とか出来るんですがねえ」だって。

「???」
「人道」とはなにか?という議論を役人とするのを避けて、人道的なら出来るということはボクのモンゴルへ行くという行為は人道的ではないということ?つまり非人道的な行為!というのだろうか?
無理したら出来ることなのだろうが「本人の不注意でそうなったものを、何故特例で救済しないといけないのか?」という理屈を吹っかけられる。「あっいや、そーじゃない。ただただ困っているのだ。困っているのを助けてくれるのも広義の意味では人道的行為ではないのか?」などと思う。

まあ、パスポートを、半日で再交付せよと言ってるくらいのことが!!「えっ、十分無茶苦茶?」でついでにビザも問題なのです。昨年はノービザで行けたモンゴルなのに!!それに僕がなくしたパスポートにゃ燦然と輝く真新しいビザが・・・あったっていうのに!!どーしてもボクは8月3日の飛行機に乗る!!乗らなければならない。そーでなければ万死に値するってのに。なのに、なのに、台風が接近中!だって。まー、どーにかなるか?

で、話は変わりますが、今年の夏って暑い??なんかここんとこ涼しいような気がするのですが??でも蝉シグレ、スゴイネ。藤沢周平のせみ時雨のような美しい日本は安倍さん!道のりはお互いにはるか!だねえ。

きょうの一枚
A-TECクロスカントリーラリー北海道4デイズから。幌延のSSを走る村田竜志XR650、もち総合優勝!!


2007/07/30 (水曜日)
「ギャーーーー・・・・・・・」

全くなんという大失態!!西安からの帰り便が随分遅れて、関空-松山の接続がアヤシクなったあの日。ボクは関空のイミグレーションとカスタムを風のように駆け抜け(本人がそう思っているだけで・・・)ANAの国内線カウンターに飛び込んだ!!のでしたがタイムアウト・・・定時運航に命を懸けるANAの前では、ボクタチなんて。

それではとバスに乗り伊丹へ。そして松山。事務所は明日の横浜へ向けての出発でごった返していた。GS-ADVが事務所に所狭しと並んでいて、スポンサーステッカーやゼッケンを貼ったり・・とにかく足の踏み場もなかった。時計を見るともう10時を過ぎている。

明日の早朝にバイクで出かけるので、その準備は少なくないのだが、留守中にたまってる仕事でプライオリティの上のものから片付けることに。でもすぐに「あっ、もうこんな時間!!」まだ封を解いていないBMWの純正パーツの段ボールやらウエアのケースが山積み・・・でもって翌朝は、疲れた身体に鞭打ってアドベンチャーで睡魔と闘い、暑さと戦い。

横浜のホテルの部屋・・・「あれ、ボクのパスポートはどこだ?」いつも仕舞ってるかばんの貴重品を入れるブース。財布しかないぞ・・・それからというもの、事務所を上げての大捜索が始まったことは想像の通りです。電話をかけた先といえば、もうほかにどこを思いつくの?というばかり。ここでそれぞれの電話の対応の違いが面白い。それはさておき。モンゴルに向けて最後の作業をする昨日の日曜日も、作業の手を止めさせて相変わらずの大捜索。遂に僕のパスポート捜索大作戦は失敗に。予定の明日の出発便に乗れる可能性は今のところほぼ0%。ラリーの開催は問題ないと思われはしますが・・・遂に再交付申請・・・できるのが8/2、もうビザを取っていたらラリーはスタートしてしまう!!しかも飛行機はどの便も超満員!!はたしてボクの運命は以下に。

「・・・・・・」
「こんな大失態って。」

ということでパスポートを紛失するということの重大さを再認識。まあ西安とかでなくしてたら悲劇はもっと大きかったろうと思うと、不幸中の幸いともいえます。

皆さん、どこかでボクのパスポート見かけたら、お電話を。でももうそれは失効?!で、新しいパスポートが届いたら、最後のページに「このパスポートを拾った方には、薄謝進呈。至急ご連絡ください。」と書いておこう。ことの詳細はまた明日。

きょうの一枚
横浜「西安-パリ」に船積み。Expedition・・・ボクの最も好きなコトバ。そんな雰囲気「人生とは、エクスペディションだよ。」このときは実はパスポート紛失に気がついていて、少しブルー。


2007/07/24 (火曜日)
明日帰りますが、帰ったらすぐ横浜に行きます。四国からは九州組みの2台と合流して高速道をアドベンチャーのコンボイ。サポートいただいているタイヤなどの搬入!!のために車もモチ行きます。あと北海道や岩手からもアドベンチャーが南下してきます。平均年齢56歳のアドベンチャー大陸横断チーム・・・道のりは遥かです!!でもACPは2人で132歳というコンビも行くのでありますな。

きょうの一枚
陽炎にゆれるハイスピードなゴビハイウエイ・・・ちなみにゴビハイウエイという呼称はSSERオリジナル。でも今ではモンゴルでも標準化!


2007/07/23 (月曜日)
西安に来ています。何故にこれほどに西安にこだわるのか?来れば分かります!!ということでツアーも9/9出発チャーター便!到着するや政府主催のセレモニーとオペラのような壮麗な式典・入城式など超スペシャルなもの!!オタノシミニね。

ところで、最近の中国はなにかと食の問題!がおおいのでしょうが、西安で食べる中華料理は旨い。一番僕がおいしいと思ったところで、西安-パリ出発前夜パーティ!といきますか!?でね9/11のスタート後も50kmくらい一緒に走ろうという企画も・・・準備中!!

きょうの一枚
BTOU2007の試走ミニ写真館より。365・・・どこからの距離だろうか?


2007/07/20 (金曜日)
梅雨の名残りか、いましがたから雨が降り出した。梅雨の末期の集中豪雨はまだなのかな?九州南部は梅雨明けするらしいなあ・・・と、そんなこんなで、ADV.の慣らしをしなければならないのに、時間が無いのだ。まだ200kmしか走れていない。どうしてこれほど時間が無いのだろうか?そして来る7月26日には船積みに向けて横浜に移動なのだが、困ったことに25日まで西安の出張が入っている。暑いんだろうな?乗り継ぎも多いしなあ・・・政府主催の晩餐会?!もあるので、余分にスーツ1着はいるだろうしなあ・・・。

まあ、そんなことはいいや!僕のマシンに残された時間は明日のみだ。明日800kmは走りたい。でも体力と時間が絶望的だ。しかも雨が降りそうだし。1000km点検してオイル交換して・・・そんで横浜へ走る。大変だあ・・・といいつつもどこかはウキウキしている自分がある。やっぱり楽しいんだろうか。西安-パリはボクも参加者として臨むのだ。

ところでボクは、バイクに乗り始めて何年が経ったろう?リーガルに乗り始めてさえ36年が経つ。でもこの10数年間はほとんど乗っていないことを告白しよう。最後にしっかり乗ったのはこのHPがスタートした1999年11月の初めてのガストン・ライエ・ミーティングかもしれない。いやそれすらも「何年ぶりだろー?」といいながら乗っていたような気がする。そのあとは酷い五十肩が左右で3年ずつ続いて、服の脱ぎ着さえ大変な時間が続いた。仕事も超絶的に忙しくなった。それは「自分のやりたいことだけをする!」と決めてからのことだ。

そんなこんなを含めて、今回の旅はボクにとって、とても大きな存在なのだ。様々に巡らした思考も、中国西域へのはるかな思いも、なにかこう逃げて行く陽炎を追うような虚しさから解き放たれて、現実に何かを掴み取るのかもしれないかな?と思ったりもする。

北海道4デイズ・・・予想以上の反響に感謝いたしております。もちろん継続開催をお約束いたします。

きょうの一枚
「コロポックルのゲル!」まるでモンゴルの草原のゲルのようですね。干草を今頃はサイロに入れずにこうしてビニールシートで包んで蒸すのですね。ちょっと醗酵してやわらかな美味しい干草になるというわけです。コロポックルを連れて帰りたいなあ、お世話係に。


2007/07/19 (木曜日)
やはり触れなければならないだろうか、それは夕張市のこと。行かずに語るの(多くの知識人)も問題があるが、行って見てしまうと、なにか身に覚えがあることでもあるかのごとく語るのがためらわれる。つまり知らずに語ることがたやすい、と言うことかもしれない。知ってしまえば、なんともやり切れないものが咽喉のつかえのようだ。そこでは、抜けるような青空が真夏の真空のように悲しく、SSのゴールは繚乱の花畑の美しさが寂しさを引き立てていた。レースイのダートは、上り下り、そして左右にさまざまに描くRの曲率の変化も路面のコンディションも、実に見事な構成で、名のあるラリーストが監修して作った唯一の林道だと言っても疑われないほどだ。

北海道4デイズは、こうして美しい北海道の光と翳を眺めた。光を観るから観光ではある。でも翳も目に入ってしまう。見るべき人はややそちらを多く見る。光は美しくとも必ず影を纏う。その陰翳こそが実は美しい。「蒼穹の昴」のなかで乾隆帝は、ヨーロッパの絵画の光と影をことのほか礼賛していた。そういえば中国の絵画は色鮮やかで影をつけないのだ。

とまれ今回の旅は、どうしようもなく厳しい現実、旧産炭地の密かな息遣いなどもあわせて眺めることとなった。夕張から歌志内、芦別、赤平と続くエリアは、明治以降の日本のエネルギーの供給地だった。殖産興業・富国強兵の欠くべからざる大地であった。

林道脇に石炭が露出していた。九州からやってきていたオフィシャルの男性(大分市56歳)は、ひとかけらをポケットにしまって、林道を下ってきた。その黒い石の艶は美しく、神秘的でもあった。まさにブラックダイヤモンドだ。

やがてなくなるもの、それは何もこうしたものに限らない。ある人と話した。

ある人「過疎化が酷い・・・」
ボク「そーですか、それは素晴らしい」
「どーいう意味ですか?」
「東京みたいになりたいんですか?」
「いやそんなことありません」
「じゃあ1万人くらいの町になって、駅前に飲食ビルが建って、消費者金融の看板が乱立する!見たいなのを望んでいますか?」
「いえ」
「じゃあ、なにもない、ただ美しい丘陵と牧草地と、もちろん幾分不便には違いないけど、この美しい大地が残されていくわけです」
「そーですね」

モンゴルの大地でいつも感じていたことだ。

きょうの一枚
幌延のSS、森を抜けて出てきた村田選手。手ごたえを感じながら走ってる。このあとの直線を一気に加速する。

2007/07/18 (水曜日)
まあ日本中で、ここだけしか晴れてない!という北海道で過ごした1週間、そしてラリーの4日間は夢のような日々でした。

一方で大雨の被害ならびに、新潟沖地震の被災者の皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。一度はこうしたことのレスキューとして、出来ることをやろうと立ち上げた団体もあったりして、災害のたびに忸怩たる思いが募ります。というか仰ぎて天に愧じるばかりです。

さて、北海道4デイズ。芦別市をはじめとするいくつかの自治体にはご協力を頂き、また各地のこうした競技運営団体のお力添えもいただきましたこと、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。特に大会会長をお勤めいただきました、林芦別市長様、ならびに北日本自動車工学専門学校校長 齋木先生。本当にありがとうございました。

今回は、こうした競技スタイルの構築のため、春木編集長のご尽力で新しいスタイルのネットワークが生まれました。またさらに飛躍していく予感を強く感じずに入られません。こうしたイベントの開催には、驚くほど高いモチベーションが必要です。そしてそれを維持し(燃やし)続ける燃料が必要になります。その燃料は何かと言うと、参加される皆様の溢れんばかりの情熱であったり、走ることの歓びとかといったものを共有できたと実感することにほかなりません。確かにディティールにおいて改善の余地は少なくありません。しかし、こうした長距離長時間のクロスカントリーは、困難だけれども大きな満足感が得られるものです。

また北海道の大地でお目にかかりましょう。いやモンゴルでも、いや四国ででもです。われわれは、皆様との共通の思いを燃料として燃やし続け、ガストンの遺した言葉「to be continue」続けることの偉大さをかみ締めながら、いまだ長い道のりを歩くこととします。

きょうの一枚
長い道のりといえば、西安−巴里。そのお尻を支えるノグチシートスペシャルを装着。ボクのとカオルサンのマシン・・・なのはいいのですが全く足が着かなくなりました。お陰で膝の曲がりは少なく血行不良エコノミー症候群からは免れられそう!!


2007/07/10 (火曜日)
実はR1200GS ADVENTUREのうちの1台は、岩手まで走って行きました。北海道への行きがけの駄賃ですが距離は1300km強!!夜、出発したのに朝には到着していました。それも豪雨の中。ライディングしたのはSSERのオフィシャルで、ともに西安-パリを走る予定のカオルさん。長年バイク屋さんと農業をしています。ちなみに無農薬のカオル米は、知らないでしょうがTBIなどのエントラントは、美味しく頂いているはず。

そんなカオルサン!朝ボクが会社に行くと電話あり!
「着いちょるけん」日本語訳「既に到着していますので、安心してください。」

ボク「調子はどー?」

カオルサン「イヤー素晴らしい。乗るほどにスピードを出せば出すほど素晴らしい」

ボク「スピードを出せば出すほどだあぁ??」

と、いつもは夜8時30分には寝る!というカオルサンは、GS-Aの走りに魅了されて、なんと徹夜で走りきったとです。そして、きっと札幌行きの電車の中で、泥のように寝ているところが想像がつきます。まあ、北海道ではカミオンの運転手!のんびり楽しんでくださいな。

きょうの一枚
事務所の中のBMWたち・・・
シートの無い2台は、ノグチシートにスペシャルオーダー中!!なんか凄まじいことに、なっています。


2007/07/09 (月曜日)
よく降る雨のおかげで?コマ地図書きが終了・・・あっこれはBTOUのことです。今週はいよいよ北海道ウイーク。今日先発の第一便が出発予定です。明日、明後日と3便にわたって北の島へ向かいます。少し西日本の天候が不順なのが気がかりで、農業従事者のKさんには後顧の憂いがあるのでは?と心配しています。とまれ、この鬱陶しい梅雨空を忘れるほどの快晴を期待していますね。週末は芦別市A-TECでお目にかかりましょう。素晴らしいルートと参加者!開会式には北海道警芦別署々長もご出席賜りますぞ。とにかく最重要課題は、無事故無違反。そういえばTDN2002、スタート直後の国道でわれわれが目にしたものは?いやもう話しますまい。

さて北の次ぎは西です。西安行きの船積みも、いよいよ今月27日に横浜で開催されます。ホテルでの昼食懇親会を兼ねたミーティング・・・も予定されていて、TV関係者や広告代理店の方など賑々しく開催されます。タイヤサポートには、コンチネンタルが決定!!して、この日に搬入の予定です。見学希望の方はメールをください。マシンも本日、全車勢ぞろい。慣し運転がはじまります。

ボクは北海道から帰るや、再び西安です。暑いらしいので、少し体調維持が気になるほどのハードスケジュールではありますが・・・帰国翌日には横浜までGSの自走。楽しみと苦しみは、相半ばしてまさに人生の醍醐味といってしまえば・・・。

きょうの一枚
舞い降りたアドベンチャー3台。なんともはや壮観ではあります。HP-2と80G/S・・・事務所の中はボクサーツインの進化の博物館状態。


2007/07/06 (金曜日)
「自動車は、どうする?」

NEW X5がやって来た。いや正しく言うと、週末の発表会用の試乗車が通りかかった・・・もちろん乗っている人は知り合いだから、ちょっと寄っていくくらいのことは出来る。ということはちょっと乗ってみたということかもしれない。・・・物議を醸すといけないのでグレーな表現!

「オー!素晴らしい。これください。」

と言うのを飲み込むためには、しばらくの自制心がいるほどだ。この傾向は今の時代のどのクルマに乗っても言える。つまりボクタチの高尚なつもりで、その実は安っぽい、マニアなつもりでいる一番くみしやすい消費者心理なんて、研究され尽くしているのだろうと思う。赤子の手をひねるような!だ。マーケッティングの悪魔だ。自動車産業はそんな領域に踏み込んでいる。

それにしても、自動車は進化を止めない。何もかもに気がつかないうちにパワーアシストが付き、そのほとんどが節度良く調律されていて限りなくフリクションフリーを感じる。または若き元気な頃の力にみなぎっていた頃を思い出させる。ガンダムスーツを着ているような気がする。ボンネットはアルミなんてのはもちろんのこと、フェンダーはプラスチックだ。新しいM3はルーフもカーボンだ。なるほど、自動車は回春剤というか装置なんだ。もう、あきらめていた団塊の世代に、よからぬ夢を見させる。んでもって、わずかな退職金を奪い取ってしまうのだ。ボクは無いけど、退職金って。そういえばカメラもオーディオも、復権を遂げている。しかも「オオーッ!」なプライスタグがぶら下がっている。

きょうの一枚
こんなのがやっぱり一台ガレージに居ると、心は穏やかではありませんな。


2007/07/05 (木曜日)
「ごめんなさい、大げさに書きすぎました。」

どーもボクのOVの筆がオーバーテイクしてしまったようです。お詫びして訂正をします。豪華リゾートホテルというのは、言いすぎでした。でしたが、しかし豪華リゾートホテルって、あなた!確かに前を通ったりはしますが、泊まるなんて・・・それはモンゴルのプリミティヴな試走から帰ってきたばかりのボクには・・・だってバヤンホンゴルのホテルじゃ「あのクラシックカーラリーの方々も数日前に泊まられましたよ。」と、どこかの国の殿下も、大富豪のご夫婦も泊まったんですあの豪華バヤンホンゴルのリゾートホテル・・・ただしトイレは無い部屋が多くて、あってもリスクの高いトイレ(いや水は流れなかったり)唯一、一部屋だけはシャワーがあるのですが・・・そんなホテルで「いやーやっぱりホテルが良いねえ」なんて帰ってきたボクがですよ・・・しかも初めてのTDNの志布志の新築の丘の上のホテルの(さて何回「の」があったでしょうか?)絨毯と壁紙を完全に破壊し尽くしたTDNエントラントのことを思い出すにつけても・・・そのホテルは泣く泣く絨毯と壁紙を総とっかえ!したのです。ボクはエントラントの見識を疑ってはいません。安心して信頼しています・・・ただ極限状態のそのあと・・・のことだけは、想像力が欠如してたとです。

ところで、私信ではありますが、北京−パリ・モーターチャレンジの訳者でもあり、かつ北海道4デイズのエントラントでもあるW林さんに、以下のお便りをこの場をお借りして・・・。

前略、W林さん。想像力の豊かな貴兄のこと、あの北京−パリの訳文を読みつつ、こうした高尚な趣味を楽しむ人のウイットとユーモアは、あなたの文章なくしては伝わらなかったでしょう。その貴兄が、こともあろうに豪華リゾートホテルなどにわれわれが言う「豪華」の意味が間違って伝わるとは、誰が想像できるでしょうか。

やわらかな草のベッドは、コンラッドのそれをはるかにしのぎ、朝露で重たく滑りの悪くなったファスナーを少し下ろして眺める朝日は、アンダマン海に落ちる夕日を眺めるアマンリゾートのコテージなんて、はるか足元にも及ばないではないですか。

W林さん。ああそのクラブメッドも嫉妬するばかりのナント豪華で贅沢な旅。その豪華さで言えば、残念ながら北京−パリを走る殿下たちには、少しばかり及ばないかもしれませんが、実に豊かで、つまり豪華で、時々「ムッ」とはされるとは思いますが、一生の心の記憶に残る最高のひと時であると信じてやみません。それでは、彼の地でお目にかかることを、心より楽しみに致しております。なおシュラフとテントはくれぐれもお忘れにならないように。   草々

「そうだ、カメラを買おう」

モンゴルの試走の写真館を見ながら考えた。やっぱりカメラがモノ足りん!!いまさらフィルムカメラを持ち出してもなあ?でもデジタルカメラのプロ用機種はなんか、ややこしすぎる。でも買おうかなあ?広いレンズも欲しいなあ。描画力のある広角。たおやかな北海道やモンゴルの草原。タクラマカンの奥深い世界。敦煌の世界。・・・ああ、でもレンズ高いなあ。でもカメラが道楽だったら、きっとスゴイ機種を山のように持ってるんだろうな?良かったよカメラが趣味じゃなくて・・・それにしてもニコン、だいたい大きくて重たくて、どーしたらいいだ


ろう。そーだ、ライカにしよー・・・と思ったら。

さて、いったいボクのカメラはどうなっているでしょう??
と考えていたら、やっぱり安いので機動力のあるのがいいかなあ?

なんか、フィルムカメラがもどってきたような予感。だってこれらのデジタルの
上位機種は、おじさんたちの手には負えない。

某カメラマン「フィルムカメラよ。ついでにネガで撮ったら?」

ボク「うーん、なんでネガなん。」

某カメラマン「プリントでスキャンしてデータいじって入稿よ・・・」

そういえば某カメラマンは、オーディオもレコード派。ややこしいニコンのデジタルカメラを持ってきて「ちょっと触ってみたら」だって。

ボク「えー、これくれるの。ありがと。レンズはどれ。」

でもくれませんでした。どの位おじさんカメラマンがデジタルカメラで苦労をしているのか?!というお話に終始していました。

きょうの一枚
多分ですがコース制作中の方が、おもむろにカメラを向けて撮ったのでしょうね。アングルからすると右ハンドルのクルマならナビの手によるものでしょう。なんとなく北海道の夏・・・を表現しようと思ったに違いありませんが、なんて言うんでしょう路側を示す雪国独特の表示器がなければ「四国だー」とかってもわかんないかもですね。


2007/07/04 (水曜日)
「たぶん日本のサラリーマンは夏のボーナスで、投資信託で外貨資産を買ったんだな!バカモノメ!!」

円安が歯止めが利かない。国際決済銀行が年次報告で「最近の円安は異常」との認識を示して、少し回復の兆しを見せていたのに、ボーナス月になるやまたまたドル買いが加速してる!!のではないですか??

今回は過去最悪の円安での開催となったモンゴル、ガソリン高、ドル高に加えてモンゴル自体の成長による物価の高騰とトリプル苦のなかで、頑張らないといけないのだ。どーしてこんなに円が弱くなったのか?それは偏に低金利が長引いたためだ。まあ仮にモンゴル関係に払うドル建て分が100万ドルとしますね。1995年第1回大会は1ドル80円でしたから、まあ8000万円で調達が出来たということ。んで今125円くらいだとすると1億2500万円必要なわけで・・・その差額は4500万円!!なんかこう、ふて腐れたいやね。

某銀行も(あ。いやスーパーカブの某銀行ではありません)外国の投信を売りに来る一方で「円安を何とかしないと、地元の中小が厳しい」と、訳の分からないことを言う。そーだよね、原材料の調達コストが跳ね上がっているのか?

大手の輸出企業は、円安に守られるかのように空前の最高益を更新し続ける。何かが間違っているような気がするが、ボクも輸出関連事業者なら、そんなことは気にもとめずに「イケイケー!」と進軍ラッパを鳴らすのでありましょうか??自国の通貨が弱いと儲かって、強いと損をする・・・というのもいかがかなあ?

一方で自給率はここまで低いのか?!と目を覆いたくなる日本の食糧事情・・・海外で円安ももちろんあるのだが、買い負けをし始めている。どこにってそれは中国にだ。やがて食糧危機は戦争にまで発展するだろーね。それは有史以前の戦争のパラダイムにもどるような気がするのだが。正しく食べ、適切に食べ、足るを知ること。

あっ北海道4デイズの言い訳ではありません!

きょうの一枚
北海道4デイズ試走中のダートの脇。何かと問題のエゾ鹿なのですが、豊かな動植物の濃度としては、まさに類稀(タグイマレ)なと表現しても良いでしょう。豊かな自然がバランスよく、それはまたこれからの人類の姿を映す鏡でもあるでしょう。


2007/07/03 (火曜日)
北海道がやって来た!!コマ地図も無事に入稿!SSERPRESS・・・逆さまから読んでもSSERPRESS!!も校了し・・・てないか!?でね、岩手から西安に参加する方のリクエストに応えて、R1200GS-ADV.をなんと自走で慣らしを兼ねて走っていく!!・・・ということを今月最大の楽しみにしていたのですが、

「オーマイガッ!」

結局スケジュールが許さず、急遽ピンチヒッターを立てることに。北海道にカミオンを回送する予定のカオルさんが、代走で千数百キロを一気に走る!・・・壊さんといてね。でその足で北海道!ボクは別便で北海道!!そんな北海道4デイズから帰ったら、またすぐ西安。ボクのADVは、慣らしができないではないか??という不安。

そうそう横浜に搬入するときに慣らし+1000キロ点検・・・なんかタイトロープだなあ?イチカワサン、タノンマス。タイヤ&オイル交換もね。

そんなことよりボクのパスポート・・・ビザを取るための時間が足りんらしい・・・ボクだけ国境でオイテケボリ。

さてその北海道・・・なんと4日間の行程のうち3泊が豪華!かどうかは知らないけれど♪ホテル!!そのうち1泊はリゾートホテルなんだそーな。どーなっているの??とボクは言いたい!!のだけど元来がホテル好き!キャンプ嫌い!なボク。

「イージャン!イージャン!」

と経済感覚の麻痺しきった頭で、考えています。だって、もうボクは今年になってTBIの試走と本番、モンゴルの試走とで普通の人の10年分のオートキャンプをしているのって。


きょうの一枚
北海道4デイズのルート上にある映画館?ではないようだけど。黄金の銃を持つ男、有名なあのホラー俳優クリストファー・リーに凍りついた?で彼はイアン・フレミングの従兄弟だったって知ってた。で、ボンドガールは誰だっけ?あー、それにしても20世紀はヨガッタなあ。いや、ちょっとバイク停めて観て行こうかね。


2007/07/02 (月曜日)
未明に凄まじい音がして雷鳴がとどろき、雨が降り風が巻き、それは突然の嵐でした。水不足の四国も、これで一安心なのかもしれませんが、それにしてもその降り方はなあに??というくらい。九州北部も降っているようなので一安心ですが、博多山笠は大丈夫なのでしょうか。まああちらを立てればこちらが立たずというところでしょうが、このたびは降雨が恵みの雨のようです。しかしひとたび度を越すと土砂災害・・・テレビでの注意勧告も「ここ数年で最も・・・な・・」という不思議なコメントに変わっていますが、「ここのところ毎年のような土砂災害の危険性が・・・」というふうになるような恐ろしい気がします。

モンゴルは今年は緑が濃いと予想されていたのですが、6月に雨が降らずに緑が枯れてきてるという情報も・・・試走の時は例年になくのんびりと草を食む牛や羊たちを見て「雨が降り緑が出ると、かくも動物たちは幸せそうなのだ・・・」と思ったものでした。一方中国タクラマカンでは、数十年ぶりの雨。良く使われる言葉で「まるで砂が水を吸い込むように・・・」と何でも良く吸収することのたとえで使われますが、それはオタクの植木鉢くらいで、砂漠は水を吸わないですね。

と、まあ何事においてもほどほどでかつ「いつもどおり」なのが良いのではないかなあと思う今日この頃。窓の外は熱帯地方のような降り方の雨が、断続的に続いています。クルマに乗ろうとしたらザーッ。降りる時になるとまたザーッ。これもまたマーフィーの法則でありましょうか??北海道とモンゴルと西安-パリだけは晴れて!!って贅沢かなあ??

きょうの一枚「兵馬俑」
なぜ今日この一枚を選んだかというと次のNEWS

「始皇帝、「ピラミッド」造った? 陵地下で建物見つかる
2007年07月02日14時08分
中国陝西省西安市郊外にある秦の始皇帝陵の地下に、高さ約30メートルの建物が埋まっていることが、同省考古研究院の調査でわかった。新華社通信が30日伝えた。 紀元前3世紀に造営された始皇帝陵には「地下宮殿」があることがすでに確認されているが、全容は明らかになっていない。今回判明した建物は、この地下宮殿を形作るものとみられる。建物は上部が狭く、下は広い階段状になっているといい、最上部の東西の長さは約168メートル、南北の長さは142メートルもある。 同研究院は02年から、始皇帝陵を掘らずにハイテクを駆使した探査方法で地表から調べている。(アサヒコム)

さて、「西安5日間」という松山発着の超スペシャルなやつがあるのでオタノシミニ