Organisation Voice 2009/05

 

2009/05/29 (金曜日)

「水」

昨年はこのテーマを1年間研究?していました。そしてトルファンではカレーズに感動!し、これは世界で有数の低地、雨も少なく暑いトルファン盆地には。紀元前の彼方から天山の雪解け水の地下水を都市の地下にめぐらせ灌漑ばかりか冷房にも使うというもの。それが豊かな葡萄などの果実を実らせているのです。

そして2年連続で訪れたロプノール。ヘディンの説では1500年周期で湖が移動するはずだったのですが、1970年代を最後にコルラ川が湖まで達しなくなりました。つまり彷徨える湖は、もうどこにもなくなったということです。アラル海は旅のテーマでした。多くの評論家などが書きますが、天津から陸続きで自分たちでたどり着いた人も多くはないでしょう。

大規模な綿花の灌漑で水を失ったといわれていますが、果たしてそれだけではないようです。ウズベキスタンを北に流れて南アラル海へ注ぐアムダリア川、カザフを西に流れてきたアラル海に流れ込むシルダリア川。ボクたちはこのシルダリアに沿って旅をしました。かつての大河もうちの事務所の裏を流れているくらいの川になっています。地図には川のところどころに港のマークがありますが、そんなものは「見たことが無い」と地元の方も語ります美しい天山山脈の源を発した川も、アラル海に届くのは蒸発量よりも少ないくらいです。

水を失う、ということは生命を絶たれることです。

僅かばかりの地球上の淡水を巡る旅が教えてくれたものは、21世紀の資源は水だということ。ウクライナは豊かな穀倉地帯が広がります。小麦1tを作るのに1200t、米1tには2500tの水が必要です。

そんな話はモンゴルから帰国後、そしてついに「北京−ローマ2008」その水をテーマに?した旅のテレビ放送が出来る準備が整いました。大変お待たせしました・・・でも放送日は未定。帰国後には決まっているかもです。

きょうの一枚

干上がったロプノールは塩の塊が堆積して、強烈な風でシュカブラのようになっています。孫悟空のような旅。

2009/05/28 (木曜日)

「ハイテクが嫌い。」

最近どんどんアナログ化が進むボクは、今回試走に行くのにたくさんのハイテクデバイスを机の横に山のように詰まれて、辟易としているのがお分かりでしょうか?最近の経費削減の波は試走メンバーのカット?も著しく、おかげでこれまではルートのことのみに集中していたボクが、運転から地図書きGPSのログから撮影、日本への写真の転送と、与えられた課題は過去にないほどのボリウム。なんだか勢い良く「行ってきマース」とは行かない模様。明日はなんかたくさんのレクチャーがあるらしいので・・・どうして昔は苦にならなかったことが、最近はいやになるのでしょう?そんなことよりもこれだけたくさんの機器の電源はまかなえるのかしら?ケイタイもサイバーショットケイタイとやらを持たされて、どこでも撮影したところの位置情報を読み込んで送れるらしい「ホントウカナ?」果たしてモンゴルから送られてくる画像が、どのようなものになっているのかオタノシミニ!!

明日1日は日本にいますが、そのあとはモンゴル!ちょっと本業も絡めて行くのでスーツ持ってくのが面倒くさいなあ。なるほど昔は苦にならなかったスーツ、最近はいやになるというのもハイテクデバイスと同じ根拠なのだろうか?

2009/05/27 (水曜日)

「なかなか、ままなりません。」

「ままなる?」ヘンな言葉です。ままなる、ままならない?とはどういう意味なのでしょうね?「このまま」とか「なすがまま」とかの「まま」です。「まま」とは継続性のことなんでしょうか?シークエンスとかコンティニューとか?まあそんなことはともかく、1年前のOVを読み返していたら、TBIが終わった後のボクは、モンゴルの輸送に向けて最悪の状態を何とかすべく、必死で動いていた気配があります。あれほどの苦悩も1年も経つと、「そうだった、そう言や、そんなこともあった。」くらいのことですから、人間というものは良く出来ています。忘れるという仕組みと、思い出すという仕組みの交差が人生を彩っている!といえば大げさかもですが。

まあそんな昨年の輸送は北京五輪と、四川大地震の援助関連物資に封殺されて、特に7月以降は全く中国国内は輸送が麻痺していたものでした。なんとか6月末に貨物が中国からモンゴルの国境を越えた時は「明日からは全面ストップする!」というのを後日聞いて、背中を汗が流れたのを思い出します。結局北京市内は完全に通過できず、鉄道輸送もダメ!なので、天津からコンテナをトラックで輸送!ウランバートルまで運んだのでした。ちょっと凄い輸送でしょ?当局の言うがままです。

まあ、なかなかままならないことも。なんとかままなった?わけです。つまりラリーモンゴル史上最悪の輸送を、悪戦苦闘の末に乗り切ったというわけです。そうなれば今年は、輸送も何もかもが楽勝!と思っていたのは昨年の暮れまで。一気に悪化した世界経済!ここにきて新型インフルエンザ・・・なかなか、ままなりません。そしてここに来て再び東アジアの緊張!平和で安定するということは、それほどまでに困難なことなのでしょうか?

2009/05/26 (火曜日)

「モンゴル試走へ」

内子という町に行ってきました。木蝋で栄えた町です。白壁のなまこ壁の土蔵が立ち並ぶ、なんとも風情のある佇まい。主な打合わせは町の中だったのですが、足を伸ばしてこの山奥にある「石畳の宿」まで訪問してきました。宿のおばさんはとても気さくな人で50がらみのおっさん2人を丁寧に案内してくれました。ここは、TBIがかつて良く通ったルートです。石畳というのは、川の中に畳ほどの大きさの石があったところからその名前がついたそうで、別に古い石畳があるわけではありません。帰り道は、弓削神社の屋根つきの橋を久しぶりに眺めて、昔良くSSで使った牛の峰林道・・・今は舗装ですが、を駆け下りてちょっとした小旅行を愉しんできました。どこも同じでしょうが、地方は「あの手この手」で、地域の活性化というものに真剣に向き合っています。

そんな山々からはるか彼方に伸びる林道や光る海を眺めていると、来年のTBIのコース制作が今から楽しみになってきていたりします。

今年のTBIは、ちょっと違うやる気で取り組みました。

そして週末からはモンゴルへ、またちょっと違うやる気でチャレンジ!します。これから数日間、限られた時間の中で準備を進めていきます。また違うモンゴルをお見せいたします。

きょうの一枚

ラリーモンゴリア2009の30kgバックとトイレバックが出来上がってきました。準備は着々と・・・

2009/05/25 (月曜日)

「TBIのDVD・・・まもなくリリース」

今回からSSERの各イベントの映像収録を再開することとしました。記録性よりも参加者のみなさんの楽しそうな笑顔をたくさん集めて、娯楽性?に挑戦したいと思っています。そんなこんなでTBI2009、ほぼ編集も終わりこれからナレーションを入れます。撮影も編集も2人の若者、やはりこういう現場は20代の若者に限ります。そんなふたり、TBIではみなさんにおせわになりました。北海道にもこのメンバーで撮影に行きますのでヨロシク!!そしてインタビュアーはなんとボク。映像を見ているとインタビューしている人がエラソウなのにビックリ!反省しています。だって「どーよ!?今日は?」なんて聞いているのであります。ゴメンなさい。

月末にはパッケージングも終わり、お申し込みいただいた皆様のお手許に順次届く予定ですからどうぞ今しばらくお待ちください。

そして、これからも回を追うごとに質も向上!する予定ですから、オタノシミニ!!夏のSSER 2DAYSでは(出来るかどうか?)昼のスーパーSS(大回転?いやゲレンデでという意味で別にダウンヒルに穴があるという意味ではありません)の映像が夜には楽しめますね。そのあとさらにもうひとステージ・・・深夜のステージが。短いですが、ちょっとビックリな・・・カメラマンにお気をつけ下さいな!!

2009/05/22 (金曜日)

「北海道4デイズ、フルグリッド。」

先に受付を終了いたしました北海道4デイズですが、おかげさまでTBI2009や昨年の北海道4デイズを上回るご参加を頂くこととなりました。ここに誌面をお借りして心より厚く御礼を申し上げます。

大会会長には芦別市長、大会顧問に日高町長にお就きいただき、特に日高町では「国有林の使用が可能になりますので、今回のSS開催地の許認可はほぼクリアという感じです。日高のエンデューロでよくあるトレイルではなくて、泣きそうになるぐらいハイスピードなWRCで使うような林道です。去年より確実にパワーアップで、自信を持って選手を迎えることができます! はるき」というメールを「泣きそうになるくらい・・・」のところで最近涙もろいボクは泣きそうになりました。本当に北海道の皆さんのご努力に、頭が下がる思いです。重ねて感謝申し上げます。

そして今年参加される皆様の幸運と、いまの困難な時代を乗り越えていくパワーにも敬意を表します。

とはいえ世界経済はかなり厳しく、特にドイツをはじめヨーロッパは日本からは想像がつかないほどのようです。やはり自動車メーカーひしめき輸出依存体質のドイツは「厳しい、なんてことではないほどだ。」とモンゴルへの参加チームからのメール。本当に日々に一喜一憂です。

昨日はF1の未来!なんて大きな事を書きましたが、僕たちを取り巻くモーターサイクルと、それらを使ったスポーツの環境と未来について真剣に向かい合わなければならない時が来ています。

きょうの一枚

モンゴル。暑い日本を離れて、一足先に試走に出かけてきます。TBIでも考えに考えた?新しいシステムで・・・写真はHINOレンジャー。今年もスタンバイOK! 

2009/05/21 (木曜日)

「どうなるF1」

今日のボクの一番の関心事は、パリの大陪審で判決の出る「フェラーリのFIA提訴問題」2010年から採用されるF1の4000万ポンドの自発的予算制限。2010年のエントリー締め切りの5/29が近づいてきて、「撤退を警告」したいくつかの大手チームの去就に注目が集まっていた。その筆頭がフェラーリ。ここのところの度重なる協議でも決着がつかず、フェラーリは無効を訴えてFIAを提訴。

そして現地時間5/20、控訴は棄却されてフェラーリは残る1週間で答えを出さなければならなくなった。これまでの発言がブラフだったのかどうかが問われることになるが、おそらくフェラーリは2010年のエントリーをしないだろうと思う。そのほかのチームはどうだろうか?

翻ってマックス・モズレーの主張は問題なのだろうか?参加のハードルを下げること、この世界的な不況の中でチームコストの削減を求めることにこれほど抵抗があるとは思わなかったのかもしれない。

また「ブラバムもロータスも去った。どこのチームが大切というわけではない」とフェラーリのプライドを切り裂くと、今度はフェラーリは声明の中で「馬鹿にしているわけではないが、このようなチームが参戦するワールドチャンピオンシップが、フェラーリなど、F1の歴史をつくってきた大手マニュファクチャラーやチームが競う現在のF1と同じ価値をもつのだろうか?」と述べている。「フォーミュラGP3と呼ぶほうがふさわしいのではないか?」

まあどちらもどちら、だが。もっと話し合いは出来ないものなのだろうか。モータースポーツの未来を暗いと見るか、明るいと見るか。歴史で語るか、未来を語るか・・・

きょうの一枚

週末はモナコGP・・・来年はここにフェラーリの姿が無いかも?SSER2DAYSのはじまる2年くらい前に逝去したグレース・ケリー。25年ぶりに出てきた写真の特集だそう。レーニエ大公も数年前に亡くなったですし。ギャンブルの街モナコをモータースポーツで町おこし?って、20世紀の絢爛たる歴史がなんとなく寂しい感じ。 

 
2009/05/20 (水曜日)

「顔の無い国」

最近病院に行くと、受付から掃除のおばさんまで全員マスクをしています。もちろんドクターや看護士もそう。チャーミングなのか笑っているのか怒っているのか?分かりません。目は口ほどにものを言うのですが?マスク越しの話なんてモゴモゴ言っているだけで聞き取れません。んで「はいはい」と聞き流すことに。こんな顔の無い国になってしまって・・・悲しいことです。マスクにその人の口をプリントしているオリジナルマスクをプリクラで売るのはどー?

おそらく、おそらくですよ・・関西圏で通勤電車に乗ったら、たぶんマスクして無くてもOKですよ。だって、みんなマスクしてるんですもの。そして「オレだよ、おれ!」とかって言われても「だれ?」みたいな話ばかりじゃないかと。

実はこの現象はSSERの現場でも。これはマスクではなくヘルメット越しに「あー、こんにちわ!この前の例の件ですがね・・・」といきなり話しかけられて。その方は当然ボクが誰だか分かっていて、ボクが自分のことを認識している!と思っているわけです。ゴーグル越しの目なんて、おおかた同じ。「そーだね、そうそう」なんて適当に言っていたら「あの時正式に許可を頂いた件ですが」になってしまうのであります。

ああ、顔が分かるというのはとても大切なこと。で、マスクは売り切れ品薄!!ユニチャームはきっと株が暴騰!してはないか?!ボクは目出し帽でも被って行こうかな。

エー、発表です。北海道4デイズ・・・たくさんのお申し込みありがとうございます。エキスペリエンス部門を含め60台を超える参加申し込みを持って受付を終了いたしました。では、芦別で。

きょうの一枚

SSER2DAYS、広告を制作しました。漆黒の闇に浮かぶCP、その浮遊感というか平衡感覚を失いそうな闇を切り裂いてHIDの大光量がやってきます。1/4世紀記念新フォーマットのクロスカントリーラリー・・・現地調査行のスケジュールが調整つかず。  皆様からのエントリーお待ちしています。詳しくはこちら。

2009/05/18 (月曜日)

「25年記念SSER 2DAYS 発進!」

1985年に産声を上げた四国のクロスカントリーラリー、早いもので25回大会を迎えます!!この記念大会を気に心機一転新機軸を!といっても久万高原町という(でも広大な)限られたエリアですから。そこで主会場を思い切って移動することに。そして良く使っていた白銀荘とそのスキーゲレンデに広がる怪しいトレールを開発!!そういえば22年前の3回大会では、美川スキー場のゲレンデをダウンヒルしたこともありました。

この地を新たなSSERのホームゲレンデとして、広大な駐車場(JAF公認のジムカーナ場としても登録しました)で、オートキャンプサイトを主会場とします。また白銀荘にも宿泊は可能。かつての梼原時代のSSER 2DAYSのようにコンパクトな会場が出来上がります。暑い夏の避暑地のような標高1200m!スキー場から大川嶺へ1500mの稜線沿いにもルートを伸ばしましょう。そういえば昔スーパーNの時に稜線に伸びるダートを走りましたね。そこからテクニカルにゲレンデに下りる細い道があったのですが、今後その辺りを探索に行きます。

今日の一枚にはその辺りの様子と、美川スキー場のゲレンデのイラスト。

さあ、8月末の1/4世紀記念SSER 2DAYS。再び新しい時代の新しいフォーマットを、25年ぶりに提案いたします。

2009/05/15 (金曜日)

「窮鳥も懐に入らば、猟師もこれを撃たず?」

北海道4デイズの参加締切が今日です!!「今回の不況ばかりは、だめかなあ」と諦めていたのはほんの数日前。ところがTBI2009の参加の皆さんが「イヤー、楽しかったので・・・」と北海道にも続々!!今日のお昼前にはTBIのエントリー数を見事にクリア!まだ電話やFAXが続いているではありませんか。みなさん本当にありがとうございます。こうしたクロスカントリーラリーの守り手は、実はみなさまがたなのです!!北海道からも、FREE RIDE MAG.TEAMも。ではTBIの打ち上げをすしひろで、予約しとかなきゃね。

さてタイトル、僕たちが特に窮鳥というわけではないのですが、和歌山田辺市のクジラの迷い込んだニュースを見て、ふと。この故事成語から見ると、たとえば雉を打ちに入っていると、怪我をしている一羽が猟師の目の前に。「おおかわいそうだ」と抱き上げて連れて帰るというイメージでしょうか。モンゴル人の羊もこのような感覚。つかまえて今晩のおかずにしようと頑張ってる時に、倒れている羊がいたら、介抱をするのであります。いや、しないでしょう。「おおラッキー」なんて言っているムッホの顔が思い浮かびます。

宇和島市では数年前に湾に迷い込んだクジラを沖に帰そうとして、漁船が転覆する事故が起きています。ボクは反捕鯨を主張していないのですが、南氷洋へ出かけていって調査捕鯨!なんてきれいごとで殺すのは「???」調査ならば生きたままGPSのタグをつけたりするのじゃないでしょうか?そして、その鯨肉は市場に出回るそうですね。

そんなクジラ、ボクも美味しく頂く事はしばしば。90年代は高知県にって「密漁クジラ」なんてのを美味しくいただいたりしていましたが。「最近はまたクジラ、食べられるようになったんだねえ」なんて。それならば、田辺市のクジラは食べられないのでしょうか?

中島さんのコラムじゃないけど、放流直後の稚魚を根こそぎ獲って「てんぷらにすると旨い」とか言っているよりもはるかに普通の行為だと思うボクはヤッパリおかしいヤツ?

日本人は、ナニを助けナニを助けないのでしょう?欧米発のファンドは、窮鳥たる日本の企業を次々と懐に入れ、ハゲタカと呼ばれるように、無残にこれを食い漁って累々の屍を築いたのはこの最近のこと。これを「狩猟民族だからねえ」という安易な喩えで終わらせていた日本人。日米の政府も「助けるものと助けないもの」について「???」な感じがぬぐえません。

またロシアでは急速な悪化から「プーチンのリスト」と呼ばれる国営化して救済する企業のリストが。

窮鳥といえども、懐に入ろうと入るまいと、猟師はしたたかにこれを撃つ。そんな欧米を見てきたばかりです。

きょうの一枚

そんなこんなで今日は、国後島。窮鳥はご馳走だった国に占領されて。「はるか国後に白夜は明けるぅ」北海道4デイズでお待ちしております。 

2009/05/14 (木曜日)

「TBI2009・・・」

北海道4デイズの締切が急接近中!!ですが、TBI2009があまりにも楽しかったので、北海道ではTBI2009の打ち上げを芦別の御鮨屋さんでやろう!という企画が進行しています。TBI参加の皆様には、そのご案内が届いていますでしょうか?!前夜に芦別までたどり着いてください。そんなこんなもあって、みなさんがエントリー数が少ないのではと懸念されてた北海道も、ここに来て急速に?エントリーが届き始めました。・・・とはいえ最終はどうなるでしょう。

その楽しかったTBI・・・ちょうど今、記録映像の編集の試写会をやっていました。これまでになく若い男女それぞれのカメラマンに撮っていただきました。女性は20代前半。男性カメラマンも20代・・・果たしてどんな絵が撮れているのかな?と期待していたら、これがなかなか良く撮れています。これからしばらくはSSERの各イベントも映像記録を残しながら、皆様にも記念DVDを適価にて販売することといたします。是非宜しく。北海道も作ろうという話がいままさに階下で協議中の模様!!いいだろーな北海道のDVD。

さてTBIのDVD・・・お申し込みいただいている皆様は、今回の参加者のみですが出来上がり次第そのほかの皆様にもご案内いたします。デジタルハイビジョンで美しい四国の風景と、参加者たちの横顔が溢れています。そして次は北海道!!みなさんと楽しい日々を再び。

TBIのブログ「カンちゃんとボクと、時々校長先生」好評執筆中! [HP]

きょうの一枚

aheadの最新号が届いた。特集は「桂浜で話そう」というもの。四万十川にも取材チームは足を伸ばしていたし、なんたって高知の沢田マンションを切り取っている。切り口も内容も秀逸。これでフリーマガジン・・・感服つかまつりました。是非読んでいただきたい5月号です。

 
2009/05/13 (水曜日)

「塙郁夫選手!スタンバイ!」

昨年はじめてやって来たモンゴルで、圧倒的な速さを見せつけた塙選手。抜群なドライビングに、ナビのモンゴル人との息もぴったり。バハ仕様のマシンの足の良さには、誰もがビックリ!!トップ争いをするオートバイ参加者をビビらせた、世界的なオフロードレーサーの実力!!ラリーモンゴリアを益々面白くさせる塙選手!2輪を押さえての総合優勝を狙っているはず。モンゴルの選手たちも実は密かに打倒!!塙にむけてマシン作りに励んでいる模様。実はモンゴル人の4輪選手って、異常に速いんです。ただタイヤなど足回りに恵まれてないので、ここら辺りを克服してきたら相当に面白い戦いになることは必至。

きょうの一枚

塙選手!これはモンゴル向けの車両ではないのですが、ひょっとしてEVバギー?そーか、これでパイクスピークスに行くん

2009/05/12 (火曜日)

「草原の記」

と書けば司馬遼太郎さんが、モンゴルを訪れた時の紀行文のタイトルですね。飛行機から覗いた地表のコントラストに地被類が繁茂しているのか?とのくだりに、なるほど僕も初めてあの大地を飛行機から眺めた時には、アンパンみたいな雲の影をそのようなものに見たような記憶があります。

モンゴルは草原ばかりと思われている方も今は少なくなりましたが、その草原も単純なものでもないようです。というのは、その美しさひとつとっても場所によって非常に差があります。ウランバートル周辺だから・・・ということも無く近郊にも美しい草原はたくさんあります。

いよいよ試走が始まりますが、今回のもうひとつのテーマは、この美しい草原の道をいかにトレースするかということ。そんなことに心を砕いてみようかと考えています。

ここ数日「今からでも間に合いますか?」というメールを何通かいただいています。もちろんOK!です。美しい草原に伸びる道のコレクションにご案内いたします。

きょうの一枚

モンゴルの草原。この辺りは標高の高いエリア、草もややまばら。山には昨晩積もった雪が残ります。オリアスタイ周辺。

 
2009/05/11 (月曜日)

 

「乗り手の潔い意思」

TBIから1週間。終わった直後は、さして疲れたと思わなかったのに、数日置いて、どっ!と疲れが出てくるのは、やはり歳のせい?!この週末は睡魔と闘いつつ。思えばこのラリーを始めた1989年は34歳!!徹夜の作業も朝飯前!!そんな時のスタッフも、ほとんどがボクより若かったのですから、その機動力たるや推して知るべし!!でありました。でもなんとその6年後の1995年にモンゴルのラリーが始まるわけですが、そのときは40歳。スタッフたちの経験も錬度も充分!優秀な戦力が整っていました。さらにそこから15年経つと、なんとボクも54歳!!ああ、なんと少年老いやすく・・・溢れる情熱を妨げるものは自らの体力の無さ加減。こうして過ぎた日々を振り返るのも歳のせい?なのでしょうか?

でもまだまだヤラナケレバならないことがあります。モーターサイクルの未来について、先週も書きましたが「騒音問題」自宅周辺でもここのところ急に大きな音を立てるバイクが増えてきました。こうしていつまでモーターサイクルが反社会的な道具とみなされ続けるのは、やはり我慢がなりません。静かな山里を駆け抜けるSSER 2DAYSも、今新しい構想で打ち合わせ中!!25年目にして「ふるさと村」を離れます。スーパーSSも登場!するのですが、やはり深夜早朝は、麓まで届く騒音が心配です。北海道4デイズでは、加速騒音まで測定しようか?と考えています。騒音、排ガス問題。われわれの大切なモーターサイクルは、乗り手の意思が求められているのではないでしょうか?

ハーレーが嫌いなわけではありません。乗ったことは1度だけ、試乗ですが。なるほど噂に聞くこのフィーリング、人気の元はこのことだろうなと充分分かります。しかし多くのハーレーに乗る方は、どうしたの?という爆音。そしてアウトローの格好。どこかでその集団に会えば、怖いです。つまり他者に怖いと思わせることの原因に着いて考える必要があるだろうと思います。普段の林道で、ガンガン走っている状態!も同じです。夜の飲み屋街で、黒づくめの集団に道をふさがれたときの気分といいましょうか・・・

まだ交通機関としては未来の広がるモーターサイクルではあろうと思います。高燃費、省スペース。スクーターが台頭した時には、近未来のコミューターのカテゴリーが再構築されると思ったのですが、何のことはないスーパートラップと大音量オーディオが、その夢を打ち砕いて、やさしいスクーターさえも反社会的なイメージにするのには時間がかかりませんでした。

これから電気やハイブリッドなコミューターがドンドン出てきます。もちろんそれはボクタチの近未来な環境に対する答えなのですが「音がしないのはいかがか?」という点のみに着いてはしばらく論議からはずすべきかなとも。

きょうの一枚

北海道4days2008より。大平原ばかりかと思っていると、こんなしっとりしたダートも。ただし抜け出せばヤッパリ素敵な大平原が広がっている。北海道、行こ!! [HPはこちら]

 
2009/05/08 (金曜日)

「モンゴル!試走直前。」

TBI疲れも癒えぬまま、もち出勤。オフィスと呼ぶには遊びの勝った空間に入ると、いつものように土蔵に入った時のひんやりした空気が、嬉しいではありませんか。これが自動車工場だったとは俄かには分からないほど。漆喰で守られたエントランスホールの壁は高さ4mくらいの回廊を作っています。GWの立山アルペンルートのような世界から右に折れると、視界に一気に森が飛び込んできます。

今朝は、その森を見たときに思わず「なんて素晴らしいんだろう」と感嘆が口をつきました。それほど今朝の森の佇まいは気持ちの良い光に満ちていました。自分のオフィスにそのように思えるのも幸せ。やはり良き仕事は、そうした環境から生み出されるものだと感謝することに。

何か新しい力が湧いてきて、きょうからまた何かを始める!という感覚が身体に満ちていくのがわかります。さまざまに難問山積みの仕事に取り組んでいこう!そんな週初めのような週末。何だまた明日からお休みか。

いよいよモンゴルの試走が近づいてきました。次から次のスケジュールに、時折眩暈を覚えることのある昨今。癒されてまた消耗して、プラスマイナスは、きっとプラスが多いのだろうと思うことに。

きょうの一枚

わが社の立山アルペンルートと森。

 
2009/05/07 (木曜日)

「めくるめく美しき四国の日々」

21年目のTBIが終わりました。1989年開催以来最も少ない参加台数でした。ところが、この参加者数はなんとも心地が良いのであります。そして天気にも恵まれ、最終日に用意されたCPの絶景は、多少スポイルされてはしまいましたが・・・とにかく何かにつけて過去最高の大会だったと胸を張ってこのOVを書いています。勝敗の行方、あちらこちらで見られる自分との戦い。そしてさまざまな関係者からもお褒め頂くマナーの良さ。

ところが足摺岬の突端でジョン万次郎像を見上げていると、次から次からと一般のツーリングライダーが通ります。そしてその排気音の大きいこと。国産バイクやハーレーの50%以上はサイレンサーをアフターマーケットのものに交換しています。それは聞き苦しい音を撒き散らしています。それは威圧的で暴力的なもの。

今回KTM販売店IMPALAさんから記念品としてご協賛いただいた「オレンジバンド」そこにはこのように書かれていました。

「MOTORCYCLING IS NOT A CRIME」
つまりモーターサイクリングは犯罪行為ではない!というメッセージ。

「わたしたちは無神経な乱暴者でも、環境の虐待者でもありません。わたしたちは自然環境に対して完璧といえるほどの尊敬を抱きつつ、ただ情熱を燃やして生きているだけです。そんなライフスタイルから生まれる「自由」は、わたしたちにとってかけがえの無いものです。そう考えるモーターサイクルライダーは是非このオレンジバンドを身につけてください。そうすることであなたが決して地球上でただ一人の孤独な存在ではないことに気付くはずです。」

これを読んで随分と複雑な思いを巡らせました。ラリー期間中の1週間、腕につけていました。私たちは自分のことを犯罪者ではない!と言い切らないといけないほど加害者意識に満ちているのか?と。すればそれはどのような行為なのか?そうして、解決策は模索され続けているのだろうか?と。

つまりはその足摺岬で見た数十台の破壊的な音を立てて走るツーリングライダーに、加害者ではないとは言い切れなくて、美しいウバメガシの木漏れ日のトンネルの中を、彼らが駆け抜けることへの嫌悪感を感じたというとを告白しておきます。

TBIはこれからもGWの四国で開催を続けますが、今回の姿を見て決定したいことがあります。それはやはり定員制を明確にしようということ。2010年より定員60名とすることにいたします。申し込み受付順で締め切らせていただきます。仲間と至福のときを過ごすための快適な参加人数。

きょうの一枚

タイムだけを見れば圧勝!の前田啓介。昨年の痛いミスを肝に銘じてストイックに優勝を狙った。大差で勝つよりも確実に勝つことを、と大きく成長し、自らに勝った大きな1勝。