Organisation Voice 2012/04

 

 


2012/04/24 (火曜日)

「TBI、ですね。」

本当に桜はあっという間に終わり、野にも山にも町の街路にも新緑がもりもり。

それはそうでしょう、もうTBI。数年ぶりにTBIのお手伝いにモンゴルからかけつけるムッホは、「昨日は雪嵐のためフライトがキャンセルだよ」となり・・・なんとか今夜には「経由便を見つけてなんとか・・・」という、まだそんな季節のユーラシア大陸の奥地からやってきます。

まあ人員配置上は難しいのですが、このTBI-DAY1の高野山の桜を彼にも見せてやりたいなあ。。。なんてぼんやり考えています。そうそう紀ノ川の夕景もなかなかのものでしたねえ。

でも考えればムッホ・・カシュガルからチベットも、西安からパリまでも、それよりもTDNでは北海道の日没の山奥や、奄美大島の林道や、TBIの四国の細道まで日本もかなりのところを経験しているのです。

とまあ、TBI直前で。

ただただ荒天じゃなかった好天に恵まれる1週間であることをひたすら祈っています。
では、まずはプラザ阪下でお目にかかりましょう。

きょうの一枚

昨年のTBI、高野山奥の院山門前の桜を撮る参加者の女性。

2012/04/20 (金曜日)

「R1200GS−Aのこと。」

先のTDRでのこと。
とあるR1200GsAdventurライダー・・・
「西安パリのGSを見て、アルカンターラのシートを野口さんに作ってもらいました。」
「おお、ぼくとのお揃い。」
なんか完全にお揃いです。違うのはかなり綺麗に乗っているということ。
その赤と黒とのシートを眺めているうちにボクは、めくるめく思いにめまいを覚えたものです。

ボクはなぜか?3台の同じマシンを持っています。あっ1台は岡山に輿入れしました。もう1台は北海道の山口さんが今年のタクラマカンに乗っていくはず。そして岡山の一台もタクラマカンに行くということは、この3台は西安からパリへ、北京からローマへ。そしてチョモランマの5300mへ。そんで今年タクラマカンの大縦断に行くことになります。
なんということでしょう。
何とも贅沢な境遇の3台ではあります。
走行距離のほとんどは大陸。それもシルクロードとチベット。
「売るときには、やばいかな?その素性・・・」
なんて下世話なことを考えてはいけません。

チョモランマに行くときカメさんが
「カメラ孝行をしたい。」
とMAMIYAの大判カメラを持ってきました。
その時ふと、バイクにもそれにふさわしい風景を見せてやるんだ。
と、そんな風に思いました。

2007年には例のイモビライザーのトラブルで、テレビで醜態をさらした(ボクがです・・)のですが、それ以降は大きなトラブルもなく。あっ1度はフロントフォークがボッキリ!というのがありましたが、おおむね健康に過ごしています。

やっと暖かくなったので、久しぶりにこれに乗って旅に出ようかな。と企んでいます。企む?タクラム・・・なんかタクラムカマン?ですな。

写真はタクラマカンのサイトのFlickr。。。めくって楽しんでください。

 
2012/04/13 (金曜日)

「春から初夏へ。」

桜も盛りを過ぎれば、四国は初夏の様相。山々に野生の藤が咲き始めます。その渓流の対岸の中ほどに咲く藤の花が、誰の手にも届かないゆえの美しさを誇るさまは。さらに山々には栗の花が高い枝先に薄黄色の花をつけ、あたりの新緑をさらに引き立てます。

清流はいっそう清冽に流れ、山々を貫いて走る林道群は、やたらと挑発的。とまあこれらは、ぼくのTBIの記憶。

1989年。実はパリダカが興った10年後。そのTBIはその足跡を記しました。

前年、4台のモーターサイクルと2台のランドクルーザーでパリダカに挑戦したわれわれは、その前後を含め日本人のMOTOの選手が全くこのラリーに歯が立たないことに意を強くしていました。

なにもそのラリーに、そこまでこだわることもなかったもでしょうが、日本に帰るやすぐさま、TBIの制作に取り掛かりました。

まず手掛けたのが、もちろんラリーの運営の準備ですが、それよりもマップホルダーの製造でした。

アルミのラジオ用のシャーシを買っては、パーツを組んで。
毎回のイベントごとに50台くらい販売するのです。
この行為から様々なものが見えてきました。
それがTBIやモンゴルへとつながっていきます。
24年目となったTBI。間もなくです。
風景も心も何も変わりませんが、少しずつ道路がよくなり高速道路が伸延して、あのつらい国道439も、何事もなくなりつつあります。

もっとガラパゴスのままで良かったのに。なんていうものだから、疎まれたりもします。
便利になるということは、どのようなことなのか?
よく考えるようになりました。
ともかくTBI
まもなくです。

ドイツからの参加者もいて、きっと楽しい2000qの旅になることは請け合いです。

2012/04/09 (月曜日)

「週刊タクラマカン、なんか久しぶりのOV」

ほんとうに尋常じゃなく忙しく、随分とかまけて更新を怠りました。いやそれにしてもこの春は、色々なことがありました。辛い出来事も、楽しいことも、嬉しい事も。
それらを乗り越えて時間はひたすら流れていきます。

そして確実に春は初夏へと移ろい始めるのが四国。
遍路の鈴の音も賑やかにへんろ道を行く白装束の人々は、どこか憂いを含んでいてその旅の契機となったものを想像させます。

四国は「おもてなし」の国だ、と言います。「うらおもてなし」に人を歓待する土地柄です。しかしそれは、かつてはその遍路道を行く白装束の人が見せる、危うさに、なにか心を寄せたのではあるまいかとも考えます。確かに数百年も前の遍路の道は過酷なものだったでしょう。四国に、なにを求めてやってくるのかは、おおよその地元民は想像がつきました。

「悲しみを乗り越えるため」であったり
「苦しさを耐えるため」であったり、あっ同じ事か。

いや言葉には出来ない深い思いが発露なのではないかと思うことしきりです。
TBIの季節はまた、そのようなことから解き放たれる新緑の、つまり生命が息吹を高める季節でもあります。そして今回のコースには多くの札所(八十八カ寺)を配しています。
そうそう、九州4デイズのときに約束した、吉井勇の記念館も通ることに・・・。

まことに日々は、あっという間に流れ季節は移ろい、それらは加速するかのよう。
毎日を楽しく考えて、秋にはタクラマカンに旅に行くことに。

今週のタクラマカンは、まあこんなところで。

きょうの一枚

愕然とするのはロプノールに出来た巨大なプール。一辺が数十キロあります。中国はなにをやっているのでしょうね。わりと近くを通ります。